2019.02.17
ピアノというものは練習をしなければどうしても弾けません。
これはずっと継続されていって、やっと数週間も、あるいは10年も経って結果として出て来る成果です。
この練習というものは、好きでたまらないとか、楽しいとかという気持ちよりも辛い方が多いものです。
自分が興味をもって始めたばかりであるとか、
好きな曲だからとか、楽しいが先行する時期もありますが、それが永遠に続くわけではありません。
したがって、どうしても子供さんに習わせる時にはある程度の強制的なルールが必要です。
最初が肝心ですし、親御さんの要領のよいサポートが必要です。
強制してやらせることではないからと、放任してしまったら、絶対に子供は練習をサボります。
これはとっても、もったいない事です。
ここ最近入学された保育園児は、そのことを始めにしっかりとお話してから入って頂いたこともあって、確実にレベルアップしてくれています。
練習が数日間空いて、忘れた頃に1回、2回という状態ですと子供も上手くできないので嫌がってしまいます。
ですが、
毎日のように、ちょっとずつ練習すると、楽にできるものなのです。
そしてどんどん成果が出てきます。
だから楽しい気持ちも出てきます。
たまにしかやらないと、記憶も消えて、思い出すのも難しく、指も動かず、苦痛だけになります。レッスンでも困るばかりで自信を無くします。
一日に沢山練習して溜めておくことは難しいのです。
そのような練習の成果は、数日放置しておくうちに目減りしてゆき、ゼロ地点に限りなく落ちてゆきます。
これを工場の屋根の様だと表現できます。
ですが毎日ちょっとずつの練習は上りだけです。楽にどんどん登ってゆけるのです。
なかなか練習が出来なかった子や、レッスンでグズグズしてしまう子達も最近、とても頑張ってくれるようになりました。
部活や受験で忙しくなってレッスンをやめてしまう前に、自力で曲に取り組める力をつけてほしい、大人になった時にピアノが弾ける人になってほしいと、願っております。