2022.01.26
山本美芽先生のセミナーで知った5本指スカア。
2021年の春から、約9ヶ月生徒さんに弾いてもらいながら試行錯誤を繰り返し、先日ついにオリジナル教材の完成形が出来上がりました。
ちなみに、5本指スカアとは、5指を鍵盤に置いたまま、指くぐりなしで弾けるスケール・カデンツ・アルペジオのことです。
(ムジカノーヴァ2022年2月号の山本先生の連載にも、5本指スケールについての記述があります。)
◎ブルクミュラーに入る頃の、黒鍵が急に増えて苦手意識を持ってしまう『黒鍵アレルギー』を何とかしたい。
◎ソルフェージュの課題での、調性感、ハーモニーを感じとる力の欠如を何とかしたい。
日々のレッスンでずっと考えていた二つの課題ですが、5本指スカアを取り入れたことにより、克服できそうな手応えを感じています。
ほとんどの生徒さんが、教材を見ないで12個の長調をスラスラ弾けるようになりました。
また、耳が良い子は、そのまま同主調の短調を弾くこともできるようになりました。
黒鍵がたくさんの曲に出会っても、「5本指スカアの、あの調だよ」と言うと、「ああ…!あれね!」と、すぐに安心してくれる生徒さんが増えました。
次は、既存のスケール・アルペジオの教本につなげられる下地になるものをもう1冊作って、理論とつなげられるシステムを作りたいと思います。