2021.12.15
私の住んでいるところは、青森県十和田市。
ご存知の通り青森県は本州最北端の地であり、東京からは新幹線で約3時間。
十和田市は、青森県を縦に二つに割るとしたら太平洋側です。日本海側より、新幹線の便は良いです。
隣町に新幹線の駅があるのでアクセスはいいと思っていますが、地方だからトップアーティストのコンサートや有名講師陣のセミナーに気軽に行けない、という気持ちは、やはりあります。
圧倒的に、生の音に『餓えている』という感覚がいつもあります。
でもセミナーは、今はオンラインでも受けやすくなったし、その気になれば有名な先生の個人指導もオンラインで受けられる。
本を読んで思考を深めることはいくらでもできるし、ムジカノーヴァを読んでピアノ教育界の『今』にアンテナをはることもできる。
YouTube でショパンコンクールも見られる。
生音は聴けないけれど、ああ今キーシンやツィメルマンやブレハッチが来日してホールで弾いてるんだな、とTwitterから情報を得て想いを巡らせることはできる。
あまり騒音問題を気にせずに、レッスンや、自分の練習ができる。
トータルで考えたら、これはこれでけっこういいのかもしれない。
最近は、そんな風に思えるようになりました。
オンラインセミナーで得たことは、レッスンに取り入れています。
例えば、教室で使っている自作教材やオリジナルレッスンノートは、オンラインセミナーで学んだことを活用したものです。
「自分から進んで練習するようになり、成長を感じています」
「毎日の積み重ねが、こうやって成果として表れるのですね」
といった保護者からの嬉しいお声も頂いています。
変わらずに良いとされているものを大事にしつつ、アンテナをはり、知識・教本・指導法・コミュニケーション法をアップデート。
地方にいても、できることは、たくさんあります。