2019.01.17
今日は上野公園に絵を見に行きました。
フェルメール展とムンクの「叫び」が1月20日まで展示されています。
フェルメールは17世紀のオランダの画家です。
43才の生涯で現存する絵は35点。
そのうちの9点が上野に来ていました。
フェルメールの他にも同時代の画家の作品がたくさんありました。
主に肖像画ですが、どれも凄く綺麗でした。
滑らかな肌の質感や、絹とビロードの衣装の質感、肌触りが伝わってきます。
野うさぎの絵がありましたが、そのフワフワした毛並は本当に柔らかそうで綺麗でした。
写真だと、うさぎを写しただけで、見ても何とも感じない。
絵だとその体温や毛の触感まで伝わるから凄い。
絵には書いた人の思いが込められているから、見る人に質感まで伝わるんですね。
最後の部屋はフェルメールの9点が展示されています。
フェルメールは光の画家と言われています。
窓から差し込む光と陰影が人を惹きつけるそうです。
本物を見て、圧倒されました。
これも写真じゃ分からない。
人物を照らす光が神々しくて、確かに他の画家では見られないような、透明感のある明るさと、肌や衣服の質感が一際凄かったです。
本物を見られて良かったです。
ムンクは幼い頃に母親と姉に先立たれ、常に絶望感の中で生きてきました。
作品のテーマは絶望的なものが多いのですが、生々しい人間本来の感情を描くことが、芸術だったのでしょう。
ムンクのような絵は、見る人の今の環境、心理状態で、感じ方、受け取り方は全く違うんじゃんないかと思います。
ムンクの言葉で、見えるものを描くのではなくて、見たものを描くのだそうです。
見て感じたことが表出した絵なんですね。
絵も音楽も同じ表現芸術です。
音楽も、感じたことを音に表現します。
演奏する側は、作曲者の思い汲んで、そこに自分の思いをのせて表現します。
自分の思いを伝えられると、聴いた人に感動してもらえるんでしょうね。
上野でバロックの画家ルーベンス展とパンダのシャンシャンも見たかったのですが、午後のレッスンがあるため諦めて帰ってきました。
国立博物館と国立科学博物館も大好きで、後ろ髪を引かれる思いでした。
娘が小学生の頃は、毎年夏休みに泊まりがけで上野の博物館を隅々まで見て回りました。
上野公園は本当に凄いです。さすが日本の文化の中枢です。
せっかく東京にいるのですから、ちょくちょく見に行こうと思います。