2026.07.05
先週は、心配していた台風の影響もなく、
昭和音楽大学を会場として行われたセミナーへ参加してきました。
『 音楽は、誰を支えることができるのか
~ 社会的処方の観点から考えるピアノ指導者の新しい役割 ~ 』
というセミナーでした。
医療や福祉の分野で近年注目されているという`社会的処方´という考え方。
登壇してくださった現役医師の方のご著書『みんなの社会的処方』も購入し、
社会的処方の本場イギリスやその他の国・そして日本でどのような取り組みが行われているのかという事例や、
一歩間違えればただの傲慢になってしまう物事の機微を含んでいる`社会的処方´という考えの真意に触れるべく、拝読中です。
そして、
そのような観点も含めたピアノ教室の展開や、学童保育とつながり音楽と社会貢献を両立されている全国の指導者の方々の信念と事例の紹介。
また、
当日集まった受講者の方々と、
`同じ街の住民である´という架空設定のもと、
自分たちのもつ繋がりや音楽の力を通して、音楽はどういった社会的機能を発揮できる可能性があるのか をディスカッションするグループワーク。
最後は、
小物楽器を使って、楽器演奏が「できる・できない」「上手・下手」ではなく、`誰もとり残さない即興アンサンブル´でのコミュニケーション体験。
とても有意義な学びの一日となりました。
これまでの様々な生徒さんとの日々の中でも、
学校には行かないけれど、レッスンには顔を見せに来てくれる。
学校・職場や家とはまた違う居場所として、自分を開放しに来る。
初めて心から打ち込めるものができました という、まっすぐな言葉。
職場と家の往復だけになる毎日に彩りがほしい と、なんとか時間をつくってレッスンへ通って来てくれる。そして、それが「活力になる」と言ってくださる。
大切な人を失くし、埋められない何かのためにピアノを始める。
… あらゆる世代の人たちに、ピアノや音楽が寄り添う尊さを目の当たりにさせてもらいました。
ピアノ教室には、様々な方が様々なバックグラウンドのもと通って来られます。
それが可能な場所です。
小さなコミュニティだから向き合えること。大切にできる距離感。
ピアノや音楽が、心の拠り所の一つとなっていけることを願いながら、今後も成長していこう と、改めて気持ちが高まりました。