2022.11.24
間に発表会関連の記事をはさんだので、譜読み関連のお話が遅くなってしまいました。
今回は3回目です。
前回の「譜読み②」にて、考察を3つにわけたので、まず【考察1】から。楽譜を記号として読み取る。
当たり前ですが、音符は字ではありません。でもド、レ、ミと読めます。そこで、分からない人は直接ド・レ・ミと書き込みます。そして、鍵盤のド・レ・ミを探して指先で押します。
そこまでが、既に時間がかかっていますね。
並んでいればいいけれど、ド・ラ・ミだったりするともっと時間がかかかります。
このように曲全体、しかも両手を譜読みするとなると、膨大な時間と労力が必要です。
そこで、音符の玉の上下左右の法則を階名抜きで、指の動きと連動させます。楽譜の上下が鍵盤上では左右即ち、指の動かす方向となり、線上音、線間音が交互だと2度、線上、線間同士だと3度。指先の配列も2度だと隣り、3度だと一つ飛びで連動させます。発展させて4度、5度…と一瞬で判断できるようにします。(〜度=音同士の間隔)
左手と右手とで、指の順番が逆になるのも要注意です。脳内が混乱します。
という基礎訓練が教材になったのが、
全音から出版されている田村智子先生の
「GO!フィンガーズ」
「五指のテクニック」です。
指先を見ずに譜面から目を離さずに譜読みができるようになります。
勿論これだけでは、五線譜、それも大譜表の譜読みが完璧になるわけではありません。相対的に指を動かすことを目的としているからです。
(続きます)