2023.03.01
今年度もあと1ヶ月となりました。
卒業式を迎える子供たちはもちろんですが、進級する子供たちも、一区切りです。
ピアノのレッスンは、特にそういう区切りもありませんし、卒業もありません。
世の中には、クラシック、ポピュラーなど、膨大な曲があり、興味がある限りずっと続けられます。
さて、ここでレッスンのことを少しお話しましょう。
私は、生徒さんがレッスン曲を弾き終わると、「どうだった?」と声をかけます。
まずは、生徒さん自身に自分の演奏について評価してもらうためです。
ピアノの上達には、練習の内容が大事です。
おうちで、いくら時間をかけても、練習の仕方が良くないと、上達は期待できません。
私は、レッスンは、生徒さん自身が、できるようになったことと、これからできるようにしたいことを見つける場所だと思っています。
楽譜に書かれたことを正しく弾くのはもちろんですが、例えば、メロディーと伴奏のバランスをよくするとか、その曲に合ったテンポや弾き方を考えて弾くことも身に付けたいことだと思います。
そのためには、自分の耳を使って確認しながら、繰り返し練習することが大切です。
おうちで練習するときは、自分の耳が頼りですから、弾く技術と同時に、聞き分けられる耳も育てていくことが大切です。
とても根気のいる地道なことですが、私は、一番大事なことだと思っています。
余談ですが、先日のやっとあいさつをしてくれるようになった生徒さん、あの日を境に色々話してくれるようになりました。
どんな心境の変化があったのかはわかりませんが、これから演奏にもいい影響が出てくるように思えて、とても楽しみです。