2014.09.05
私は毎年、日本ピアノ研究会コンクール、オーディションの審査をさせて頂いています。今年も数か所の会場で審査してきました。私は、ここのコンクールが教育面等でとても素晴らしいコンクールだと感じています。私が子供の頃、子供の人数も多いことからピアノを習う人口も多く、誰もがピアノを習っているような時代でした。音大や音楽家を目指し、専門的に習う人は今も昔もわずかですが、趣味としての習い事としては1位だったような気がします。
昨今、コンクールの多様化が進み、内容・質と共にコンクールの裾野は広がってきています。ピアノを習い、ピアニストを夢みるのもよいですが、名の通るピアニストになれる人は、世界的にみても氷山の一角です。そんな現状の中で、音楽・ピアノを生活の一部とし、楽しみながらピアノを続けたいという気持ちにさせてくれる性質のコンクールが日本ピアノ研究会のコンクールのように思います。子供を厳しく、そして温かく見守ることによって人の心を育ててくれるような、又、ずっとピアノをやってきてよかった…と将来思えるような、そんなコンクールの審査をさせて頂けることを光栄に思っております。
当教室の予選を通過できた生徒さん達、次は本選に向けて夢いっぱいがんばってね!!