2016.09.12
「ピアノを弾く」・・・No.2
ピアノの音を出すことは簡単です。例えば‘ド、の音を出そうと思えば、2つ並んでいる黒鍵の左側下を押せば音は出ます。それに引き換え弦楽器などは、その音すらを自分の耳で、指で作り出していかなければなりません。その時間と労力は、大変なことだと思います。
その点ピアノは、誰でも容易に音が出せるのです。親しみやすいのは、このあたりなのでしょう。これは、この楽器の大きな利点です。音域も広く、両手で10音以上の音を出すことも可能ですし、何より1人でメロディーと伴奏(ハーモニー)ができてしまうのです。小さなオーケストラと言われる所以でしょう。このような幅広い表現力を持った楽器の長所をいかに引き出していくかは、私の生きている限りずっと持ち続けていく課題です。指導していく私にとっても、演奏をしていく私にとっても。