2016.08.28
「ピアノを弾く」
いい姿勢がきまったら、指をピアノにおいてみます。手の形は、歩いている時の力が入っていない自然の状態がベストです。そのまま鍵盤上にもってきます。何かを軽くもった手の形ですね。どの指も第1、2,3関節が出ている状態です。しかし、年がまだいかない生徒は、関節も柔らかいので、どうしてもへこんでしまいます。その際は無理強いせず、掌の第1関節だけは出させて、お家の屋根がつぶれないようにと注意しています。
肩から肘は、すとんと落ちた状態。そして肘は、傘を持っているときを再現させて、体に沿っているイメージでと教えています。肘から手首を通って指先までは1つに感じられるように。その時もどこにも力が入らないようにすることが肝要です。ただ手がだらっと落ちてしまわないよう、軽く支える程度の力は必要です。
肩、肘、手首は、はじめのうちは力が入りやすいものです。力が入っていると、弾いたときの音が硬く、耳に痛く感じられます。力を抜くということは難しいことですが、方向を間違えないで指導していく、このことが大切だと日々思っています。