2019.08.05
よく「表現力豊かな演奏」と言いますよね。
これは、ただ楽譜通りに弾くのではなくて、演奏する人が何らかのイメージ、気持ちを持って弾くことで、聴いている人の心を打ったり、何かを感じたりすることだと思います。
ピアノの習い始めの頃は、楽譜を見て弾くので精一杯、指を動かすのに精一杯ですが、この時期からイメージを持って弾いてほしいなと思っています。
それに、イメージを持っている方が上手く弾けたりするんですよ♫
小さなお子さんは、力まかせに弾いたりするので、びっくりするくらい大きな音で弾くことが多々あります。
導入期には、こもりうた系の曲がたくさん出てきますが
こもりうたを大きな音で弾いたら…、赤ちゃんびっくりして起きてしまいますよね。
「こもりうたって知ってる?
赤ちゃんがねんねする時に、お母さんが優しい声で歌ってあげるんだよ。赤ちゃんねんねしてね〜って優しい気持ちで弾いてみてね」と言うと、
さっきまでジャンジャンと大音量で弾いていたのに、あら、優しく静かに弾いています。
そうなんです。場面を説明して、想像してもらうとそのイメージ通りに弾くことができるんです。
スタッカートもそうですね。
「ここはスタッカートがついているから短く切って弾いてね」と言うよりも、
例えば「うさぎさんがぴょんぴょん跳ねているからスタッカートがついているんだね」と言った方が、子どもはイメージを持って弾くことができます。
一緒に「ぴょんぴょん」と歌って弾くと、本当にうさぎが跳ねているよう。
このように、いつもタイトルやイラストを見ながら話をして、一緒に考えてから弾くようにしています。
この積み重ねが、どんな曲を弾く時もイメージ豊かに弾けるようになると信じています。
私も生徒さんの想像力を引き出してあげられるように、日々本を読んだり、映画を観たり、色んな曲を聴いたり、まだまだ勉強中です♫