2014.10.02
今日も「自分の音 聴いてる?」の本を元に、著者である山本美芽先生のセミナーへ。アンサンブルを通して、学びます。テーマは【内的聴覚】
歌うと言うのはどう言うことか
どうしたら歌えるのか
実際に曲の中でどう伝えるか
これらを課題の曲を通して考えます。今日の課題は厳格フーガのバッハインベションの2番。これを、歌ってハーモニーを感じたり、鍵盤ハーモニカとピアノ、鍵盤ハーモニカとバイオリン、ピアノとバイオリンと分担して演奏し感じ方や歌い方について皆で意見も出し合います。
アンサンブルの難しさとちょっとした工夫で、ゾクゾクするような感動も味わえる素敵な時間です。
さて、私も鍵盤ハーモニカを持参しそのアンサンブルの一端を担ってみたものの、実は難しかったのです。ピアノでは弾けるインベンションの右手。鍵盤ハーモニカだとなんだかブツブツきれてしまったり、言い訳ですが鍵盤が狭いから弾きにくいし。でもきちんと吹かれて弾かれる先生もいます。
音の伸び、息の具合、これらの違いはどうして起こるのか。練習量にも比例しますが、演奏形態や楽器の種類にも左右されるのではないか。置いて吹くより、持って吹いた方が呼吸も楽かも。スズキとヤマハでは音の立ち上がりも違うかも。そんなことが出てきます。
今回は、ピアノでほとんど練習し、ほんの数回鍵盤ハーモニカで弾いただけだったので、次回の課題(ツェルニーです)は、最初から持って吹いて沢山練習しようと思いました。
そんな経験をして、午後のレッスン。
大人の生徒さんが弾かれる映画音楽のとある曲。どうしても謙虚な性格の生徒さんで、間違えると「すみません〜」と止まってしまうのです。
そこで急遽、鍵盤ハーモニカを。左手を生徒さんが弾き私はメロディーを鍵盤ハーモニカで。この時は持って横に立って吹きました。つぎに、生徒さんは両手で弾きわたしはそこにも鍵盤ハーモニカをかぶせます。
すると、流れが出てきました。止まりにくくなりました。
「違う音色にグイグイ引っ張られる感じがしました。先生の呼吸が鍵盤ハーモニカを通して横に感じられて、乗っていたら流れました」
という感想が。
違う音色、と言うことで世界観も変わって来たのでしょうか。メロディーが際立つことで、一緒に合わせようとしていい感じに抜け感も生じ、良かったのかもしれません。
私自身も朝のインベンションとは違い、持って吹いたことで音も出ていたし、呼吸も省エネで吹くことが出来まして勉強になりました。今後レッスンで鍵盤ハーモニカを使うこと、増えそうです。私も練習します。いろんな曲を吹いて皆さんと合わせたいな〜。欲が出て来ました。