2016.02.05
「先生がほめてくれはるから、
うちの子、うれしくてがんばってるんです。」と、
保護者の方に言って頂くことがあります。
ありがとうございます。
私としては、ほめてる…というより、思ったことを率直に口に出しちゃった!
という感じですけどね。
「先週ここのところで困ってたのに、スラスラ弾けるようになってるやん!」
「1週間で最後まで弾いてきたの?がんばったねぇ!」
「今日、手のかたち、とっても気をつけて弾けたね!」…などなど、感じたままに。
以前にも書いた事がありますが、私は3月31日生まれです。
5月が予定日だったのに、早産で生まれてしまい
1年早く、幼稚園、学校に行く事になりました…。
やはり、幼稚園や小学校低学年のころは、体も小さくて、
やることもみんなよりすべて遅くて、苦労した事もありました。
特に、運動、体育系の事は、ずっとトラウマ…。
同年代の3月生まれの方には‘あるある’みたいですね。
(同年代ですよ。昔ですから、今とは教育方針もちょっと違ってます。)
で、自分が、何をするにも「遅い子」だったので、
生徒さんが、ヒョイっ、スイスイっとやってみたり、
頑張って練習していたりすると、率直に、
「飲み込み早いわぁ。」とか、「頑張ってるわぁ。」と感心して、口に出るんですよ。(^o^)
私が子どものころというと、ずいぶん昔になりますので、
今とは、教育方針がちがうと思う事も多々ありました。
幼稚園や学校や習い事、先生によっては、とにかく怒られました。
(冷静な‘叱る’じゃなくて、苛立ち感情たっぷりの‘怒る’です。)
「遅い!早くしなさい!」
「もうみんなとっくに終わってるのに。いつまでやってるの?!」
また、おとなしい子だったので、
「何かしゃべりなさい!どう思ってるの?どうしたいの?」…は、よく言われました。
将来が心配だとも言われ、母は、いまだに
「私が早く産んだばかりに○ちゃんには苦労をかけた。」なんて言ってます。(私はいい事のほうが、いっぱいあったと思いますが。)
怒られていた内容も、集団生活の中では必要な事なんですけどね。
でも、ガ~っと怒られてしまうと、ただただ怖くて、萎縮して、
よけい頭まっ白になって、焦って、失敗します。
何も頭に入らず、何も身につきません。
でもね、父が転勤族なのは、私にとっては良かった…。転校も何回かしたので、
出会う先生によっては、そんな私でも、
「あわてなくていいのよ。
待っててあげるから大丈夫。」
「最後まであきらめずに丁寧にできる子ですね。」
「人の話を最後まで静かに聞ける子ですね。」
「おとなしくてお行儀いいですね。」…と、ほめてくださいました。
同じ私なのに、先生によって ‘見方、とらえ方’がちがうんです。
そんな時は、リラックスして、のびのびできて、
自分の思っている事もちょっぴり話す事ができました。
そして、気持ちがリラックスすると、自分でも、
‘遅いのは自分が困るよなぁ。みんなも待たせてるよなぁ。
何とかしないとあかんよなぁ。’と、方法を考えるようになりました。頑張りました。
なので、子どものころ、私が大人になったら、
幼稚園の先生になって、(今はピアノの先生してますが)
遅い子、おとなしい子がいても、怒らんとこ!
「いいのよ」「いい子ね」と言ってあげよ!
なんて思っていました。
だからもし…のんびりペースさんがいても、おとなしい子がいても、
気持ちがわかるので、責めたり怒ったりできないし、
また、スイスイやっちゃう子、がんばってる子にたいしては、
率直にすごいなぁ~と感心して口に出すんですよ。
というわけで、長々書いてしまいましたが、
ガ~!っと怒られると「何クソっ!」と思って頑張れる!
というタイプの方にはあってない教室かも…?!(^o^)