2014.06.21
ピアノは練習が大切とはいえ、遊びたい盛りのお子さんには、練習に嫌気がさすときがあるものです。
小学生のある生徒さんは毎日の練習の習慣はついているのですが、今練習している曲のある部分だけが、何回やっても上手くいかない様子。
がむしゃらに両手で考えることもなく何度も練習してもうまくは、いきません。
片手ずつ、ゆっくり集中して、そのフレーズ部分だけを丁寧に練習していくことを、して欲しいのですが、聞いてみると学校の宿題もあるし、遊びから帰ってくると、すぐ夕飯だそうです。
ピアノの練習は、そんな合間の忙しい短い時間に慌ただしく行っている様子です。
短い時間でも先ず気持ちを落ち着けて、先ずその時は、ピアノだけに集中することを助言して、待ってみました。
2週間後のあるレッスンで、明るい顔をして、やって来た日、つい出来なかったところが難なく完璧にさらっと弾けていていました。
「やったね!どうやって練習したのかな?」
「ただ、深呼吸してから、その時間だけは、ピアノに集中しようと思ってゆっくり弾いただけ」という答えです。
ピアノは必ずうまく出来る日がスッとやってくるものです。いくら、練習しなさいと何十回いっても間違ったやり方と集中力がないとうまくいきません。
そんな時は大変な努力をしたことも、忘れてしまうくらい嬉しくなります。
機が熟すときを、待つのも大事なことです。
親御さんも焦らず待っているのは大変ですが、成長期の間は、ゆっくり見守っていただく時もあると、幸せそうなお子さんの顔をきっと見られることと思います。