2012.12.02
クリスマスムードいっぱいのみなとみらいの街にあるみなとみらいホールで連日行なわれている全日本学生音楽コンクール全国大会に横浜市民賞選定委員として参加させていただきました。
全国の小学生から大学生までの歴史ある国内最高峰のコンクールです。
この横浜で全国大会が行なわれ、「市民賞」とは、1、2、3位とは別に市民が最も感動した演奏をした出場者1人を選び投票するという、学生さんにとって未来の人生をも左右する責任重大な賞です。
選定委員として参加したのは小学生ピアノ部門。
12人のレベルの高い熱い演奏は、もう皆さん立派な若いピアニストです。
1人を選ぶなんて酷なことですが、投票の結果、小学4年生の可愛いお嬢さんがシューベルトの「4つの即興曲第4番」を弾いて受賞されました。
来年はこのヨコハマで演奏会が約束されています。
受賞後のインタビューの表情は演奏のときのダイナミックなテクニックや表現をしていたお顔からは想像もつかないくらいまだ小柄で可憐な少女で、選定委員の人たちから皆思わず|「かわいい~」の声が・・・
そして心に残ったのがインタビューの中で「この自由曲をどうして選んだのか?」という答えに「シューベルトの曲を弾くと心が落ち着くからです」と。
沢山の作曲家の星の数ほどのピアノ作品に限らずとも音楽にはその人ひとりひとりが感じる何かが必ずあるということ。
改めて、音楽の深さと素晴らしさを認識した時間でした。生徒さんにもピアノで自分だけに感じる音楽の感動や思いを感じてもらえように、と明日からのレッスンに思いを馳せながらの帰途でした。