2019.11.27
ある音楽雑誌の記事が目にとまりました。
AIに学習させてグレングールドの演奏を再現するという内容です。グールドの演奏音源を解析しAIに学習させ、さらに〝ヒューマン・インプット〟と呼ばれるピアニストの演奏を学習もさせたとのこと。
しかも自動演奏で再現するだけでなくリアルタイムで合奏もできるそうで、もう一台のピアノと二重奏したりバイオリンやフルートとの演奏も披露したそうです。
将棋の世界などでは棋士とAIの対決が話題になったりしましたが、ピアノ演奏でもここまできたのかという事実に驚きました。
AIが学習した時間は100時間を超えるということで、単純に時間だけを考えてみました。
100時間を分にすると6000分
1回のピアノレッスンが30分だとしたら
6000分÷30分=200回
のレッスンを受けたということなります。
1年40回のレッスンと考えると200回÷40回=5年
つまり5年分のレッスンを受け、さらにピアニストのレッスンを受けたとういことになるんですね。
AIがレッスンを受けた訳ではないのでそのまま比較はできません。ただ人間ならレッスンで学んだことを定着させるために練習する時間が何倍も必要ですが、AIはこの時間でグレングールドのタッチやテンポなどを学習したとのことです。
〝ヒューマン・インプット〟で近い将来、ピアノ演奏している時の演奏者のイメージや心情までもAIが学習する日が来るのでしょうか…。
それでもやはり人間にしかできない想像力・創造力を育ていける指導者でありたいと思います。