2017.02.13
この曲はタイトル通り、ツバメが飛び交うように
左右の手を素早く交差しながら演奏します。
慣れるまでは文字通り「右往左往」の人も多いのでは…⁉︎
まずは弾くポジションと音を丁寧に確認しましょう。
冒頭部分にある分散和音は、左右の音の受け渡しを
なめらかに演奏するのがポイントです。
「レソシ」や「シソレ」などの右手に見られる和音は
指が鍵盤に残ったままになって、音が伸びていませんか。
残った音が次の音と重なってしまわないように気を付けましょう。
また、音の粒のムラができやすいので粒を揃え
極端に強い音が飛び出さないように気を付けましょう。
その中に浮き出るメロディは、勢いで叩くのではなく
丁寧に弾くように。
自分の音を良く聴いて弾きましょう。
(この曲に限らず、自分の音をよく聴いて弾くことは普段からとても大切)
中間部分は、短調の少し不安な音色から徐々に長調へと変化しますね。
どんな様子を表しているところなのか考えて弾いてみましょう。
さて、この曲のレッスンをしていたある日。
次のレッスンの生徒Bくんはバスに乗って習いに来るので
いつもちょっと早く到着します。
この日も早く着いたのでAくんのレッスンの様子を
聴きながら待っていました。
「この曲はつばめの飛び交う様子を表してるんだよ」
と説明しているのを聞いて、物知りのBくんが
「ツバメは時速170キロで飛ぶそうです」と教えてくれました。
すごい!物知り!
私も日頃から色んな話が出来るようにアンテナを張っている
つもりでしたが、そこまでは気が付かなかった‼︎
後で色々と調べてみましたが、ツバメは普段、
時速50〜60キロだそうですが、敵から逃げる時などは
時速200キロで飛ぶこともあるそうです。
速いっ!
「じゃぁ、ものすごく速い曲だね!」
その場にいる全員がこの言葉に納得です。
ツバメが飛び交う季節には、どんな様子なのかよく観察してみると
この曲をもっと楽しめるのではないかと思います。
スイスイ空を飛ぶツバメのように、伸びやかで
なめらかな演奏に仕上げられるといいですね。
余談ですが、ツバメってかなりのおしゃべりさんです。
ツバメ達が元気な季節は、明け方からにぎやかで
そのおしゃべりする声で目が覚めてしまうくらいです。
「17番 おしゃべりさん」に通じるものがあるかも!と思う私です。
では、そのお話はまたこんど!