2017.03.01
大阪府内のとある専門学校でも音楽講師をしている。
2クラス同時になので約80名を相手に、喋る歌う、身振り手振り華やかに(笑)。昔は100名を超えていたけど。
そんな学生たちを前にしていても思う。
当たり前のことだけれど、
ひとりひとりに意思、想いがあるということ。
それぞれに通ってきた人生の道のりがあるということ。
ピアノ教室の生徒たちももちろんのこと。
生まれて4年であっても、だ。
なぜ、今日このことを書いているのか。
大人ピアノの生徒さんがかなりのロングヘアから、バッサリとショートヘアになったことがきっかけ。
その理由が、病いと闘う子供達にウィッグを贈る「髪を切るだけのボランティア」をしたかったから、とのこと。
テレビで見たことがあって、とサラリと淡々と話した生徒さん。そのボランティアのことも、その想いにも、そしてただ静かに自然にしたことであるところに、胸の奥がじわじわと熱くなった。
ピアノのレッスンを通して出会った目の前の生徒たち。「生徒たち」とひとまとめだけにはできない。一人一人の顔が浮かぶ。
それぞれに色んなことを体験し、考え、感じ、表現している。
音楽で表現したい、させたいと願ったとき、ピアノ教室フェリーチェの先生として私に出会った生徒のみんな。
ひとりひとりに合わせたコミュニケーション、指導、促して引き出す…
これは当たり前のことなのだ。
ひとまとめに、これがいい、これがよくない…
そんな方法ではなく、それぞれの人を見る、観る。今以上に大切にしたい。
それぞれの生きるストーリーの中のピアノを最大限に活かせるようにするために、ピアノ講師は存在するのだから。