2016.12.01
私は、厳しい母のもとに育ちました。
もちろん、こどもへの愛情が溢れるからこそ、こうしてあげたい!という気持ちでしていたこともこども心にも分かっていました。
ただ、その「こうしてあげたい!」が「こうあってほしい!」「こうあるべき!」と思いの強さの調整や方向が微妙にずれていたこと、それが私も苦しいことでした。
そして、いま、親になったからこそ感じ取れることも、たくさんあります。
私の母も、ただしいことばかりができていた訳ではない。だから、私も私自身を追い詰める必要はないと。
先日、音楽会のオーディションを受けるお子さんについて、ママからもらったメールが、とても心に響きました。
「1週間毎日頑張って練習はしていましたが、なんなやっぱりつまづくようで今回は厳しそうです。でも、挑戦する事に意味があるって言ってあるので選ばれなくても抱きしめてあげようと思っています。」
抱きしめる。
これほど素敵なことはないとおもいます。
何も言わなくていい。
ただ、我が子を抱きしめる。
「あなたはあなたでいいの。それが一番素晴らしいことだから」
と伝えられる抱擁。
3人の子育てで、ピアノに通ってくれるそのAちゃんだけに気持ちを注いであげられないことを気になさっているけれど、
抱きしめてあげられるママなら、何の心配もありません。
Aちゃんはきっと心の温かい素敵な大人になるでしょう。
ピアノを弾く、何かを習得する、何かを目指す。
その前に大事な「こころ」の部分。
実際に抱きしめること、中高生になった我が子にもしてみようかな。