2015.04.17
脳を育てるには色々あるけれど、
お子さんなら特に
短期記憶を鍛えることが大事と、
トピックスでは時々お話しています。
レッスンしている中で、
短いフレーズを一緒に練習することがよくありますが、
何度か弾くうちに、
はっきりと“できていく”ことを目の当たりにします。
1回目より2回目、2回目より3回目のほうが、必ずうまくなっていく。
むずかしいレベルならなかなかはっきり感じにくいこともあるけれど、
お子さんレベルなら、これは本当に回数と上達がはっきり比例します。
ここで使われているのが短期記憶。
繰り返すことでそれが強化され、長期記憶になっていくのです。
短期記憶ができないと、ピアノに限らず色んなことがやりにくくなりますね。
漢字を覚えるのも、九九を覚えるのも、
まずは短期記憶をしてから長期記憶として有効になっていきます。
さて、大人でも同じですが、
脳のためにはまず“気づくこと”“覚えること”“思い出す”ことが
ポイントになってきます。
「給食のメニューはなんだった?」
「昨日の日曜日は何してたの?」
「外は雨が降ってた?」・・・
こんなことをレッスンで訊かれたことがあるでしょう。
その時あなたはちゃんと答えられたかな?
これが“気づいた”り“思い出した”りすることで、
そうすることで脳が動きます。
ここで、考えれば思い出せることを面倒がってはいけません!
考えないと、脳が怠慢を覚えてしまいますよ。
脳をしっかり動かし、健やかな精神を養って大きく育てていきましょう♬
脳科学者の澤口教授が「習わせるならピアノ!」とおっしゃっていましたが、
というか、この先生はいつもピアノピアノと
言いますね。
前頭葉や海馬は性格や記憶と密接な分野ですから、
色んなことで活性化させて動かすことを習慣にするといいのです。
そのためにピアノ。
私も初めてこれを聞いたとき、なるほどねぇと思ったものでしたが、
今は科学的な論理がはっきりして説得力がありますよね。
ずっと昔、音楽は理系だったというのもびっくりな話ですが、
色々知っていくとそれも納得できる話でしたね。
さて、澤口先生は語彙力が育つとおっしゃっていたんでしたっけ?
確かにピアノを弾く時に動く脳部位は言語能力のところを密接だとあったっけ。
気づいて、覚えて、思い出す・・・
これ、いつもレッスンで促していることと同じですよ♪