2022.02.01
前回は
能動性や自覚を育てるというお話でした。
さて、
ピアノってそもそも何で習いに行こうと思ったのかな?
もちろん、弾けたらいいなという気持ちが最初の思いですよね。
そしてそこからそれぞれの気持ちが育っていく。
それが発表会やコンクールだったり、いい演奏へのあこがれだったり。
ピアノを弾くと脳が育ったり、活性化することはよく知られていますね。
弾けると、
他者からの称賛が返ってくるから承認欲求が満たされる。
褒められたり喜ばれたりも増えていきます。
そう。
ピアノは、まず自分が弾きたいから習いますが、
そのうちに誰かに聞いてほしいという気持ちになり、
さらに、誰かのために弾こうという意思も生まれていくのです。
友達の好きな曲を弾きたい、家族が喜ぶような曲を弾きたい。。。
これはピアノの成長とともに生まれる自然な感情です。
自分のことだけじゃなく、
誰かを笑顔にしたくて、誰かを喜ばせたくて弾く。
誰かのために弾くという気持ち、それは人としての大きな成長です。
自分の演奏で誰かが喜ぶ、それはもっと大きな自分の喜びになる。
人として大きく育ってほしい。
私はいつもそう思っています。
目先のことにとらわれず、大局を押さえて大きく成長していくように育てたい。
その根底には人への思いやりややさしさも含まれています。
誰かの誕生日に、ハッピーバースデイを弾いてあげたいの…
クリスマスに、この曲を弾いたらみんな歌ってくれると思うの…
時々生徒さんたちが言います。うん、そうだよね、弾いてあげたいよね。
じゃあやってみようね。
あなたの練習が、いつの日かの、誰かのためにつながっていること、
先生はよく知っていますよ。
いい演奏をしていけるように少しずつ進んでいこうね♬