2020.05.28
楽典というのは音楽理論のことで、
楽譜の中の様々な分析のことを言います。
ふつうの生徒さんには
その都度かんたんに教えていますが、
へ―そうなんだ、程度で十分かもしれませんね。
でも、音大受験の楽典となると話は別。
音大の受験科目って、それはまぁ色々あるんですよ。
ピアノなどの主科実技、聴音、新曲視唱、楽典、数科目の教科試験・・・
ふつうの高校で習うことは英語などの教科の試験くらいで、
あとはすべて、専門の先生に師事することになります。
ピアノはもちろん受験対応できるレッスンを受け、
聴音・新曲視唱のソルフェージュのレッスン、とくに聴音は時間がかかるものだから
なるべく早期に始めたほうがいいもの。
そして楽典。
楽典は自習しておきなさいねということが多いですが、
楽典の自習はなかなか厳しい、というのが本音かも。。。
さて、その受験用の楽典ですが、
あー、これはちょっと大変かもと気の毒に思いながら教えています。
楽典の問題って、
たくさんの知識を連動させていかないと正答できないんですよね。
その行程の中で一つミスをすると、
そこから先が間違いになってしまうというそれはそれは面倒なもの。
だから受験生たちにはいつも言います。
ここまで習ったことでよくわからないことがあったら、遠慮なく言ってね。
焦らずに慎重に考えていくのよ。そうすれば必ずできますからね。
複雑でわからなくなっちゃうよね。手順を教えるから一緒に考えてみよう。。。
しかしやってみるものですね!
フリーズしがちだったものが、だんだんとなめらかに思考を進めていけるようになり、
手順を覚え、ミスが減り、正答率が上がっていき・・・
こうなると生徒たちも私も嬉しくなり、
もしかしたら楽典を好きになれるかもという気すらしてきそう。
ピアノがうまくなっていくのも、楽典ができるようになっていくのも、
教えたことが生かされて生徒の伸びを感じると、
それはもう先生冥利に尽きますね。
苦手だった楽典に自信をつけて、受験成就をめざしましょう♬
Aさんには主科ピアノと聴音、楽典を、
Bさんには副科ピアノと楽典を教えていますが、志望大学や志望する専攻によって傾向がちがうので
それにあわせた指導をしていきます。
とにかく音大の受験などはその生徒の人生がかかっているので
絶対合格!が信条。
必ず試験日までに合格ラインを越えるように指導します。
合格ラインに届いているかどうか、というのは、生徒自身には判断できないことで
そこは先生がしっかり見極めていかないといけません。
それにしても、ピアノも聴音も楽典も、体得するには時間がかかります。
本番までの数か月、指導されたことをしっかりやって合格してくださいね♪