2020.03.25
レッスンしていて時々思うのですが、
今できなくても、
いつの間にかできるようになることと、
今できていないことが、
なかなか改善しないこと、があります。
前者について、
これは教えてきた経験から言うのですが、
今うまくできてなくても、いろんな曲を練習していくうちに、
いつのまにか自然とできるようになっていくことって結構あります。
もちろん、直す方向での指示は出しますが、
それをすごく気をつけて気にして、というほどの必要はない、のですね。
おそらく、普通にいろんな曲を練習していくうちに、
それをクリアできるような実力がついていくのだと思います。
だから、あんまり細かいことに口うるさくしなくても大丈夫なんですね。
後者の、直そうとしない限り直らないもの、これについて私は、
レッスンを始めたときから、つねに注意を促していきます。
とくに、指に関することはとっても大事で、
それと連動して、
音の出し方、指や手首の使い方、音色への意識は、
放っておいて自然に体得できるものではないのですよね。
引き継いだ生徒さんで苦労するのが、とにかくそこ。
今まで弾いていた弾き方というのは、まさに身体で覚えたもの。
ピアノというのは、
頭で理解するだけでなく身体で体得することがとっても多いので、
今までの弾き方や音を出すこと、音色について、新しく身につけていく作業をします。
これは、大変なことにはちがいないのですが、
やはり前回も申しあげたとおり、
習ったことを習ったように練習していく、それを心がけることで直っていきます。
ゆーちゃん(小6)がうちに来たのは3年生の春でしたが、
レッスンをするたびに目を輝かせ、どんどんいい弾き方になっていきました。
そして2年後のコンクール入賞を皮切りに、出場の度に賞があがっていき、
今年は東北大会に出るまでに。本当に立派ですねー。
コンクールに出ても出なくても、
いい弾き方、伸びていける弾き方というのは、どの生徒さんにも同じように指導します。
でないと、いくら練習しても入賞はもちろん、
憧れのショパンやモーツァルトを弾けるようにはなりませんから
基礎的な内容は常に押さえながらレッスンを進めています。
いくら練習してもうまくならないのはいやですものね。
さて、
最近のみんなは上達している人がすごく多くて、
先生はとっても嬉しいですよ!
春休み中に、実力貯金を殖やしていこうね♬