2017.11.01
ピアノは指で弾きます。
だから、
動かすのは指、というのは当然わかるでしょう。
指も脳も気持ちも、いろんなものを意識的に動かすこと、
これはピアノだけじゃなくて人間にとって大事なことです。
曲を弾いたり聴いたりして、あなたはどう感じた?どう思った?
この問いに、答えられない生徒さんがいます。
たいてい経験の少ない子は、答えにくそうにしていますが、
思った通りでいいんだよ、ゆっくり考えていいんだよ、というと、
ぽつぽつと言葉が出てきます。
フリーレッスンの時、他の生徒の演奏の感想を聞くことがありますが、
はじめは答えられなかった子も、
だんだんと自分の言葉で答えられるようになってきます。
自分の言葉でしゃべる・答えるというのは、これは想像以上に大切ですよ。
答えられるということは、意識や気持ちが動くということ。
気持ちを言葉に変換することで、
脳がよく動きますし、意思疎通ができるし、自分の気持ちに気づくことでもある。
実は、
ピアノの演奏に不可欠なのは、気持ち・意識・心のちから。
それを見せてくれたのは、中1のリーちゃん。
発表会直前に、りーちゃんは気持ちと曲を一緒に動かして演奏するようになり、
なにかもひとつ足りなかったものを獲得してくれました。
もちろんその演奏は完成度が高く、私は本当に満足したものです。
ピアノがうまくなるには、指だけじゃなく、
あなたの気持ちをこっちに向けて、曲と一緒に心を動かせるようになってね♬
雑談でも感想でも、何か訊かれたときに「えーわからない」という子がいます。
わからなくても考えようとしているならいいのですが、
考えようとしないでわからないと言ってストップしているのはマズイ。
脳や感性というのは、自分で動かそうと努めることで育ちます。
考えるのがめんどくさいという傾向もあるようですが、
うちの生徒さんたちは、
最初は口ごもってもだんだん自分の言葉で話せるようになっていて、
やはり働き掛けは必要だし大事だと痛感します。
言葉というのは、考えを整理するツールでもあリ、意思疎通のツールでもあるので、
脳や気持ちを動かせる人になってね♪
また、10月のアクセス数も1万を超え、いつも皆さまありがとうございます。