2017.07.18
そして、これはちょっと言いにくいのですが、
お母さん方が習ってきた内容と、
私が今教えている内容が、
真逆のこともあります。
もちろん、昔も今も
音符など楽譜に書かれてあるものは同じですよ。
では何がちがうか?
これはもう色々あって・・・・
たとえばリズムですが、
“正しく狂いのないリズム”をレッスンでは教えますが、
まちがっているというほどではないけれど、どんぴしゃその通りでもない、
というリズムではダメなわけです。
これはコンクールなら通用しないし、
発表会でも、なんかちょっとヘンかもと感じるかも。
リズムは感覚的なことが多いので、自分のわずかな乱れに気づきにくいです。
なので、習った通りのリズムの取り方で覚えてくださいね。
また、“感覚的な分野”ですが、
音色の良しあし、うまいと感じる良しあし、表現の良しあしなど、
今まで‘これでいい’と思ってたことが、実はそうじゃなかったということが
想像以上に多いかもしれません。
それはお母さんが間違っているというのでなく、
今まで習ってきた内容に不備があったと言えるもので、
実は私もそれを強く経験してきました。
私はうまくなりたいからと、中3の秋に音大の先生に師事しました。
その時からカルチャーショックの連続で、今までの自分は何だったのかと思う事ばかり。
感覚を作りかえるのはなかなか大変でしたよ。
また、審査に通用する演奏は、本物の実力とも言い換えられますが、
いい弾き方や音色を普段のレッスンからやっていくことで実力が作られます。
コンクールに出なくてもいいものから外れないように指導していきますが、
その感覚そのものが、昔のレッスンとはちがうといえるのです。
これはピアノ教育のレベル幅がかなりあって、
今30歳代以上でごく普通のレッスンを受けてきた場合なら、
“いいもの”の感覚が育ってない可能性が非常に高いのです。
うまいと感じるのは人それぞれ違っていいのですが、
本当にいい演奏を聴くと、
いいのかそうでないか、だんだん感じたりわかったりしていきます。
それがうまくなるための原点ともいえるスタートライン。
感覚はレッスン歴の有無とは関係なく、いいものに触れる経験の差。
それを含めたレッスン指導をしていますので、
もしお母さんに疑問があったらレッスン見学においでくださいね♬