2017.06.13
さて、発表会の曲、
先生はどんな考えで選んでいるのか?
いろんなケースがありますが、
小学生以下を対象にお話ししますと、
数か月練習していくのですから、その数か月で得られるものをしっかり得たい。
では、
この子にとって何を体得させたいか?
実力に直結させたいという考えの基に、
・現段階より難しめをやった方がいい場合
・むずかしいというより内容充実を目指す場合
このふたつが挙げられますが、
この子にとっていま必要なのは何か?
自己満足でなく、やった糧となるものを選ぶ。これが基本かな?
何の曲を弾いたか?ではなく、それをどう弾くか?がポイントです。
とくにおとなの方は、何の曲を弾くかを重視しやすいですよね。
でも、難易度の高い曲、有名な曲を選んでも、
仕上がりレベルが低ければそれはヘタと言う事になってしまう。
どの曲でも、
いい仕上がり、完成度の高さを求めなければ、本当にうまいとはなりません。
それには、
この子の良さを十分引き出せる曲、これによって成長できる曲、学びを得られる曲、
それらを加味して考えていきます。
また、間違えなければいい、早ければいい、強い音ならかっこいい、という感覚はNGで、
間違えないほうがいいけど、全体の仕上がりや表現がいいものであること。
テンポはその曲にふさわしいものであること。
音色は美しく、表現に合ったものであること。
ピアノは、聴いて感じてもらわなくては良し悪しがわからないけれど、
聴けばすぐわかりますよ。
今までどの保護者の方もそうでした。
ピアノ経験のあるお母様方も、ご自身が受けたレッスンとは違うと、
必ず気づいてくださっています。
この数か月によって、
感覚を磨き、表現力をつけ、いいものを求める心を育ててくださいね♬
≪母からの贈り物④≫
音楽好きの母のリードのもと、ピアノのレッスンを始めていったわけですが、
私はピアノで遊ぶけれど宿題を熱心にやる子ではなく、
それでも学校の伴奏などはいつもやっていたし、周囲からは上手と褒められていました。
でも、専門的に考えたらきっとこれではまずいよねとも。
ピアノを本格的にうまくなりたいと思い、中3の秋に音大の先生に習うことになりました。
地方にいると専門の先生に師事するのはむずかしいけれど、
母は伝手を探し、道をつけてくれました。この母がいなかったら今の私はいなかったです。
あとは自分の努力如何。今までの遅れと不備を修正し取り戻すのは大変でしたが、
そこから現在に至るという訳です。
ピアノを始めたのも、本格的な道に進んだのも、母の尽力なしには無理でした。
本当に、今の私があるのは母のおかげ。感謝しています。