2017.06.12
初めてのステージでは成功体験をもてるように、
2年目は、1年間の成果が出るようにと、
段階を踏んで進めていきます。
でも、
引き継いだ生徒さんの場合はケースバイケース。
どういう状態で私のところに来たかによって、
進め方も選曲も変わってきます。
まず、“読譜力”“いい音の出し方”“いい弾き方”を基本的な目標として
修正しながらレッスンしていきますが、
その成果が出るのに、数か月はかかります。
修正と、発表会の曲と、どっちが大事か?
生徒さん側は発表会の方に気を取られるでしょうが、
先生の考えは“うまくなるために必要なことを中心に”
弾き方や音の出し方は、無意識にやることが多いです。
また、まちがえないように弾くことを目標にする・丸暗記しながら弾いていると、
いい弾き方や音色は作れません。
遠回りなようですが、1年先に本当の実力がついているように指導したい。
たとえば、
いくら練習してもコンクールでは評価されなかったり、
いくら練習してもレベルが上がるにしたがってちゃんと弾けなかったり・・・
それではあなたの成長する可能性をつぶしてしまうことになってしまいます。
初心者の生徒さんはもちろん、修正が必要な場合も、
少しずつ少しずつ修正して伸びていけるようにしていくのが先生の仕事です。
目先にとらわれないようにね♬
≪母からの贈り物③≫
私がピアノを始めたのは年長さんのころ。
そのころ幼稚園で、オルガンでのグループレッスンがあり、そこでスタート。
ある日、帰宅したら突然オルガンがあってびっくり。母がすぐ購入したようです。
妹と私は喜んで弾いていましたが、それもほんの1か月ほどだったか?
ある日帰宅すると、今度はオルガンに変わってピアノがありました。
いつの間に?!
そしてこれまたいつの間にかグループレッスンじゃなく、
先生に個人レッスンをお願いしたようで、どれもこれもいつの間にか、という感じ。
子どもの私は、ピアノのほうが嬉しいし、個人レッスンの方が嬉しかったので、
問題はなかったけれど,おとなになってから母に訊いたら、
「みんなオルガンだから最初はそれでいいと思ったの。
でもすぐにこれじゃダメだって思って・・・
それにこのままじゃ弾けるようにならないって思ったから先生に相談したの」
今思うと先見の明としか言えませんが、この早い決断には感謝です。
母は練習に対してもうるさくなく、私は練習熱心じゃない子どもになりました。
↑これ、いま言っても、だーれも信じませんけどね。