2016.02.12
昨日カワイこどもコンクールのAコースとカワイ音楽コンクールの札幌予選が無事に終了いたしました。結果から言えばみなさん賞をいただき4人は本選会へ進むことができました!おめでとうございます!
コンクールは生徒さんを送り出してしまえばもう私に出来ることは祈りながら聴くことしかありません。
今回は6年生が多かったので、最後のコンクールを観客として楽しんで観ようと決めて客席にいました。
いろいろ失敗もあるなか、それでも頑張った!とみなさんに笑顔で大きな拍手を送りました。
今日はそのなかでも私の心に残っている生徒さんのお話をします。
彼女は小さな頃からコツコツと頑張る頑張り屋さんでした。人よりもすこしだけ不器用なところもあってうまく弾けないことがたくさんありました。お友達がコンクールで入賞したり賞をもらったりするなか、参加賞しかもらえなことがたくさんありました。でも決してピアノをやめたいとか練習がつらいとかを言わない生徒さんでした。
今年のコンクールも2週間前のレッスンで私にボロボロに言われて
初めて顔を伏せたまま帰りました。
「言い過ぎたな」と思いました。
彼女を思うあまり熱が入りすぎたからです。コンクールまでの残りの日々を考えるともう少しモチベーションの上がるレッスンをすれば良かったと思いました。
翌週最後のレッスンのとき、不安でしたがいつも通り来てくれました。演奏はとっても良くなっていました。きっとおうちでものすごく努力したんだと思いました。
私は「もう大丈夫だよ」と伝えました。
でも内心はヒヤヒヤしていました。
弾き直すんじゃないか。
あそこの左手をはずすんじゃないか。
ペダルが濁るんじゃないか。
結果、私は会場で誰よりも大きな拍手をしました。数列前にいるお客さんがなんだ?という顔をして振り返った程です。
心に響く、心に届く彼女のなかの最高の演奏をしました。
それだけでも幸せでしたが、初めての本選出場というオマケまでついてきました。
当の本人は表彰式後、私が興奮ぎみに「おめでとう!」と言っても「ありがとうございます」とキョトンとした顔で言っていました。
私の感動をスルっとかわされたわけですがそれでも本当に嬉しかったです。
感動をありがとう!
他に参加されたみなさんも長い時間本当にお疲れ様でした!悔しい思いもあるとは思うけれど、この経験は必ず次に生きてきます。これからも頑張ろう!
本選会に残られた生徒さんは4月2日、3日に北海道大会が控えています。
あまり日にちはないけれど、また一緒に頑張りましょうね!!