2014.04.14
3月末に東京音大で教育連盟の全国大会が行われました。
K君は3回目の挑戦で初めての全国大会の切符獲得。
全国出場が決まった瞬間は思わず私も泣いてしまいました。
11月の予選から色々な勉強を重ねて迎えた全国大会。
課題はドビュッシーのベルガマスク組曲より「月の光」と「パスピエ」
コンクールで弾くにはなんとも難しい課題です。
何より一度も行ったことのないホールで響きも何もわからないまま月の光のあの第1音を出さなければならない恐怖・・・。
曲の冒頭、全神経を集中させて祈りました・・・。
なんとかなんとかいつも通りの美しい音。
音楽が動き出してしまえばあとはいつもの落ち着いた演奏でした。
ペダルなど少し課題はありましたが、やりたいことはやりきった様子。
いつもながら、本番できちんと力を出し切れるということは、どれだけの努力の上に成り立っているのだろうと今回も思わされました。
学年が上がるにつれて勉強も忙しく、小さい時のように身体が全て覚えるまで弾き込む時間も余裕も無くなって、他の方法で一番の演奏を引き出さなければならない。
そのことを一緒に模索し、そしてそれが演奏に良い風に現れてると最近は感じます。
音楽は生ものですから、お家でのコピーじゃだめですよね。
ホールや会場のピアノ、お客さん全て同じ条件はありませんからおうちで弾いているのをそのまま出しても伝わらないと思います。
そのことが彼は今までの経験でとっても良くわかっていた演奏だったと思います。
そして緊張の結果は、なんと全国優秀者演奏会の出演。
だけではなく、全国研究大会でパスカル・ドヴァイヨン先生の公開レッスンを受講出来る受講生にまで選ばれることが出来ました。
『目標は演奏会にもでて受講生にも選ばれる事』
と決めていましたが、全国でたった一人の狭き門。まさかまさか本当に選ばれるとは・・・・。
そして3月28日に無事公開レッスンを受けて沢山の事を学ばせて頂き、濃厚な東京1週間は終わりました。
今回もK君のお陰で色々なことを学ばせてもらい経験させてもらいました。
ありがとう!
また来年以降も教育連盟に挑戦する生徒さんがいますが、この全国大会の様子をきちんと伝えていけたらと思います。
k君、本当におめでとう!
そしてご家族の皆様もいつもながら応援お疲れ様でした。