2012.11.10
発達障害の生徒さんをお預かりするようになって、図書館で関連した本を借りるようになりました。
昨日読み終わったのは、[発達障害を持つ子の「いいところ」応援計画](著者 阿部 利彦)です。
所沢市の教育委員会学校教育課 健やか輝き支援室の支援委員の方が書かれた、実際の事例に則した本です。普通学級に支援が必要な生徒さんがいたら、外部からの力をかりることができる・・・そんな支援委員さんの存在があるのを初めて知りました。
阿部さんの視点は、支援が必要とされる子供たちの目線・・・だからあったかいんです。
一番大事なのは、知識ではない、その子を理解しようとする気持ち、問題行動がおきたら、子供を責める前に、自分のかかわり方を振り返る必要がある・・・・。
発達障害の子について考えることは、一人ひとりに合わせた指導をきめ細かくしていくことにつながり、教える側も、子供を受けとめる力を広げることになる・・・・それは私もこの頃、実感させてもらっていることです。
本の扉に書いてあったことばです。
あなたの「心のストライクゾーン」を、ちょっと広げてみませんか。すると、子どもの「いいところ」が見えてきます。子どもが自分の「いいところ」に気づき、「いいとこと」を増やしていけたら、子供はきっと明るい笑顔を見せてくれるでしょう。
・・・・・ね!これって、発達障害の方に限らず、生徒さん、わが子、すべてに当てはまることですよね!
「完全を求める」発想から脱却しよう という言葉も勇気をくれる言葉だと思いました。生きずらさを感じるとき、この発想をもつと楽になって、力が抜けていいんではないでしょうか?