675. ボルガの舟歌は舟歌でなかった
2014.04.28
トンプソンピアノ教本は、昨今よく使われている教材ですが(私とこは希望者のみ使用)、昨日話した子供が「やだ!」とページを閉じてしまう、さし絵のコワい曲があります。「ボルガの舟歌」…ロシアのおっちゃん達がロープで舟を曳く様子が、憂いを帯び過ぎていて、子供の楽譜に似つかわしく、私も正直こわい。「♪エイコーラ、エイコーラ、もひとつエイコーラ」昔流行りました~丸山(美輪)明宏さんのヨイトマケの歌とともに。昨日、再放送の西村京太郎サスペンス「シベリア鉄道殺人事件」を観ていたら、冷たそうで広大なボルガ川が映ったので、舟歌を思い出した次第。この曲、ロシア語で「イイショーラ」の様な掛け声だったものを、日本人が言いやすいエイコーラにしたようです。面白いことに、元は舟歌ではなく、開拓の歌だったそうです(木を切り倒したり、運搬する時に歌った)。船曳労働者たちが、きつい労働を楽しく息を合わせるのに歌ったその曲が、いつしかボルガの舟歌として定着したようです。