2109. ダクテュルス(2)
2020.08.15
トピックス2108.に続く 以前レッスン生がひたすら「ダンダダ ダンダダ」とダクテュルスで弾くので 何の曲か聞くと「アフリカンシンフォニーやで」と答えるので驚かされた(シューベルトじゃないの?)。学校の音楽で担当したピアノ伴奏の 終盤のみを弾いていたようだった。 私の好きなブラームスのラプソディーは(写真: 4つの小品より)、主要メロディーに「タンタタ タンタタ」のリズムが使われて、気分爽快にさせてくれる。しかしタンタタが登場するからと言って、ダクテュルス・リズムとは意味合いが違う(勿論アフリカンシンフォニーの伴奏も)。ダクテュルスは、生と死・人生の歩みを詩的に捉えて生まれたリズムであり、曲の全般に使われている。そして、必ずしもタンタタで無くとも ダクテュルスと言われることもあるようだ。のだめカンタービレでお馴染みの ベートーベン交響曲第7番、この第2楽章は「タンタタ タンタン」のリズムが多用されていて、品の良い葬送行進曲風。 英雄・運命・田園の後で「え、今更リズム重視?」と世の音楽家達を驚かせた賛否両論の名曲。 送り盆にお勧め