2016.08.28
「上手い人は山ほどいる。大切なのは 聴き手に何を伝えるか」と 中村紘子さんのお言葉です。ホントにその通りなのですが それはとても難しいこと…。生徒さんたちにも その曲の場面ごとに 弾き方も音色も変えようね、と指導するも、自分が果たしてそれができているかと言えば(ー_ー)!!であります。せっかくピアニスト殿の、ステキな音色に触れているのに それを実践するのはかなりの難しさ❢ 昨日、沼津での外山さんのリサイタルを聴いてまいりました。ピアノの音色で想いを伝える・・・ピアニスト殿にはそれがお出来になるんです♪ 昨日聴いた【ラ・カンパネラ】 ヴァリエーションになっているこの曲、ひとつのテーマがきらきらと変化して広がって行くのです。今までひたすら超絶技巧な指の動きに目がいっていた曲でした。この超絶技巧をカンペキに!なんてのは無理、人前で弾くのはお止め❢と 留学先の先生に言われた、と 山岸ルツ子先生が おっしゃっていらしたのを覚えています。でも、目じゃないんです。今まで有名なだけに、当たり前に聴いていたこの曲、もう何人のピアニストさんの演奏を「見て」きたかしら❓ そう、聴いていたのではなく、超絶技巧な華やかさを見ていただけの自分に気が付いたのです。昨日、気が付いちゃった☆ ピアニスト殿の、いろんな鐘の音を聴いたから・・・。サントリーホールの時までは 響きの美しさ、ビシバシ感のないナチュラルな鐘の音を感じていたのですが 昨日、そのヴァリエーションの創りをすごく感じたんです。ヴァリエーションごとに鐘の音の色合いが変わるんです。それに気づいた時の胸の高鳴りが ハンパじゃなかったです。💕 こんなにもカラフルに、耳に心地よく届いてくる響き・・・。「聴き手に何を伝えるか」という中村さんのお言葉が甦りました。
サイン会でピアニスト殿とお話ししたとき、私の感じた想いを伝えずにはいられませんでした。この日、新しく感じた 外山さんだけのカンパネラ そんな風に感じたのは私だけなのかナ?でも 生徒さんたちに「音色に想いを込める」ことを指導している私、自分の感性には自信もあるし、何より自分の耳を信じていたいです‼ この先、もうしばらくピアニスト殿のカンパネラを聴くことになります。ひょっとしたら また違う鐘の響きが聴こえてくるかもしれません。それもまた楽しみです💖
これはオババの勝手な楽しみ方ですが・・・何度も聴いた【愛の夢 第3番】、前にも書きましたが 1番と2番を聴いた後の第3番は格別❢な情熱が心に飛び込んできます。外山さんも弾いていらして きっとテンション上がってくるような想いがあるのではないでしょうか。えぇっと それをですね、「あぁ、この音色と響き、私の心に語りかけてくださっているのだワ~~!!(⋈◍>◡<◍)。✧♡」と思い込めば さらに美しい【愛の夢】を感じることができますヨ❣(年甲斐もなく 失礼いたしました。(≧▽≦) でもそれくらい想わないと ピアノの音からたくさんのこぼれるような演奏家さん方の想いは伝わらないと思うんですよネ✨)
今、外山さんがアンコールで弾いていらっしゃる ドビュッシー【ロマンティックなワルツ】を練習してます。外山さんに「この曲はいつ頃弾いていらしたのですか?」とお聞きしましたところ、「小学3年生くらいかな?」とサラッとお答えになられました。う~ん、あらためて我々とのレベルの違いを感じ、いやいや あたりまえのことですが それでもドッヒャ~‼‼
\(◎o◎)/!でした。手の小さい私、「オクターブをフンッ❢とつかんで頑張ってます‼」とピアニスト殿にお伝えしましたら・・・楽しそうに笑われてしまいました。(≧▽≦) 今度 清里でゆっくりお話しできたら 練習のポイントを聞いてみたいと思います。