2022.05.08
ご存知の方もいらっしゃる事と思いますが、アップライトとグランドピアノでは真ん中のペダルの役割が違います。
右のペダルは音をつなげてフレーズを滑らかにし、鍵盤を軽くするダンパーペダルとしての役割があります。また左のペダルにはピアノの音を弱く、柔らかくするソフトペダルとしての役割があります。ピアノによってペダルが2つしかないものもありますが、効果が違うのはペダルが3つあるもので真ん中のペダルです。アップライトピアノの場合、ペダルを踏み込んで左にスライドすると鍵盤にフェルトがかかりソフトペダルを踏まなくても、ずっと弱く小さな音で弾くことができます。いわゆるミュート、消音効果があります。グランドピアノの場合、少し複雑になるかもしれませんが、単音(一つの音)を弾いてからペダルを踏むと鍵盤から指を離してもその音をずっと伸ばすことができ、そのまま他の音を弾くことができます。初級、中級の方はあまり使われないかもしれませんが、こんなこともできるの?と意外な発見があるかもしれませんので、試してみてはいかがでしょうか?
鍵盤のみならず、ペダルを使って弾くと色々と表現が広がり、豊かになり、様々な演奏ができるようになると思います。弾きづらく、難しく感じるところでも楽に弾くことができるようになるはずです。
指だけに気を取られず、右足、左足も使って演奏することをお勧め致します。