2026.06.09
チェンバロの教則本になるのですが、久々にフランソワ・クープランのクラブサン奏法を読み直してみると、これはピアノでも一緒だなぁ、と思う事がたくさん書いてありました。
まず、クラブサン(チェンバロ)を始める年齢は6、7歳が適当である、と。また、最初は大きな楽器ではなく、子供にも無理なく弾けるスピネット(小型チェンバロ)等が良いだろう、と。実はこれは全くその通りで、私は日本はピアノを始める年齢が低すぎるように思っております。
また、良い演奏は「力よりも指のしなやかさと自由な動きによる」と。これは多少事情が違って、確かにピアノではより力の必要なレパートリーもあるのですが、それでもニュアンスに富んだしなやかなタッチが求められる場面も数多くありますし、私もそういった表現を大事にしております。
面白かったのが次の文言。
レッスンのはじめの内は「先生の居ないところで練習させない方が良い」と。子供は注意散漫で、きちんと練習が出来ないので、勝手に楽器に触らないように「楽器には鍵をかけて、その鍵を持ち歩いている」と。
なんとまあクープランは「無益な練習をさせないように」と細心の注意を払っているんですね。意外と、練習を禁止された子供たちはもう弾きたくて、弾きたくて仕方がなかったんでは無いでしょうか。
そんな場面が目に浮かんでくるようで、思わず微笑んでしまいました。