2022.11.27
今日は生徒さん方の舞台があります。
皆さんの仕上がりを聴くと、楽しみしかありません。
それだけの準備をしてきました。
結果よりもっと大事な深い部分が楽しみです。
極限の緊張感と集中力の元に生徒さんの中の何が開くか、ピアノそのものとどう向き合っているのか、深い部分をしっかり見てきます。
多くの舞台で自分の生徒さんだけではなく、いろいろなお子さんの演奏を聴いてきました。
教育連盟の総評を読んで、この秋は私の中でも改めて気づき、より深い部分を考え、開いてきたものがあります。
同じピアノでも弾き手によって、全く違う音色になる。
同じ会場、同じピアノを同じ人が弾いても、その時々で全く違う音色になる。
この考え方に共感してもらえる方もいると思います。
リハーサルをしたとしても、ホールにお客様が入るとまた響きが変わりますしね。
本番は1回ですから、その瞬間の自分の音を聴いて、音色をつくる必要があります。
普段の練習から、常に自分の音を聴いて考えて弾く。
皆さん譜読みは出来てミスなく弾ける状態ですので、いわゆる一般的な練習から少し高度なお話です。
音色を求めることでタッチは出来てくることをしみじみと思う日々です。
昨日も幼児さんのレッスンで、1曲の1音を深掘りしました。
すでに綺麗に弾けている、1小節のフレーズの音色に10分以上かけて。
教え込むのではなく、よく音を聴いて自問自答して、今一瞬の音色を作ることを。
幼児の時こそ、音色にこだわることは大事なことだと考えています。
今すぐに出来なくても、吸収力の良い幼児さんの無意識下にその思考回路が入りますように。
生の人間、生の楽器、その場の空気でしか作り出せないこと、人にしか出来ないことをしっかり伝えたいと思います。
深くピアノの音と向き合って弾いてきた人の脳は、やはり特殊なんだと思います。
脳がそのように変化して発達するんだと思います。
私はそういう成長をたくさん見てきているので、やっぱり自分の信念を貫く指導しか出来ないんでしょうね。
レッスンをしっかり聞いて欲しい。
ここに共感して頂けるようになるのに、皆さん数年かかっています。
生徒さん今日の舞台の一瞬で何かが開くんじゃないでしょうか?。
これから共に歩んでいける、そんな生徒さんが開眼する瞬間に立ち会ってきます。