2021.01.27
前回記事、「楽譜を読まない選択」がいつもの倍くらいの反応がありまして、みなさん気にしてらっしゃるんだなとちょっとドキドキしています。
さてさて、皆さんは、何のために楽譜ってあるの?と深掘りして考えたことありますか?
この2、3年。それこそ「楽譜を読みたくない宣言」できる子たちが現れてからというものの、もう一人の自分と会話する感じで何度も何度も考えました。
楽譜があって、音譜が読めて良かったこと!
情報の共有ができる!
リアルにバンドでセッションするときに初見の曲でも形が整う嬉しさ、吹奏楽や合唱を部活でやっていた時に、友人とそれぞれのメロディを重ねて音を作り出す楽しさ。たくさんの幸せを楽譜からいただいていたわけです。
楽譜にまつわるあれこれは、思い起こせば子どもの頃からのレッスンシーンにも遡ります。
もしも私が、「私は楽譜を読みません!」宣言をしちゃってたら、おそらく得られなかった、レッスンでの先生との情報の共有。この場所から弾いてみてって言われて、同じ音の言葉を共有して同じ時間感覚で音符を追い、ここが良いだの、ここのリズムはこうした方がいいだのと会話に発展した事。楽譜を読む事を捨ててしまっていたら得られなかった喜びです。私は子どもの頃、「先生と楽譜を通してコミニケーションをとる」という体験を重ねてきたわけですね。
あと、目から脳に伝えて曲を再現するのも、やっぱり面白いのです。多分文章を読んで音読するのと作業は似ているのだと思います。どう言葉を発する?何なら演じちゃう?人物Aの口調とBのキャラはどう演じ分けよう?そこまで考えて再現できたら楽しいですよね。想像力の働かせ方が直接的なのか、間接的なのかの様な。
という事で、楽譜を読みません。音符を読みません宣言をされても、不死鳥の様に「ねえねえ、カードゲームしようか?」とか、すっごく簡単な音符を歌うゲームしてみようか?」と、懲りずにお誘いするのです。
急に読みたくなった時、「あれ?意外と私読めてるかも?」ってなる様に。タネはたくさんたくさん撒いておきたい。球根タイプの子もいるから、いつ発芽してもいい様に。
撒きたいタネ。
自分から発した音が大好きになる様な心。
多様なビートの取り方。
美しいメロディのストック。
コードやスケールの色彩感覚
音楽を通して自分の身の回りの事にたくさん関心が持てる語りかけ。
楽譜を自由に読み取れると、さらにもう一つ楽しめる項目が増えるから。
だから、楽譜を読みたいのです。子どもたちにも、読んでもらえる様日々工夫したいのです。
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