2016.02.08
いつもとは まるで違う風景・・・ 小海線の車窓からは 雪の雑木林の中に 鹿の親子の姿も見えました。2週間くらい前に降った雪なのだそうですが 気温が低いせいでしょう、お日様が眩しいのに溶けずに白く残っています。つららも綺麗… 空気が澄んでいて お山がはっきり美しく見えました。
清里高原ハイランドホテルにチェック・インしてからは お部屋に荷物を置くと ロビ―のソファへ座り込み、暖炉の火の暖かさにほっこりしながら薪の燃える炎の美しさをながめ 熱いコーヒーをいただいて 外山さんのCDを聴いたり 本を読んだりおしゃべりしたり・・・ オーナーさんが暖炉の中からいい匂いで焼きあがった「焼きいも」を取りだし 分けて下さいました。いつもの6月には味わえない 静かで優しい時が流れます。体も心もゆったりと休める事が出来ました。やがてお山の間にお日様が沈みます。すごくきれいな夕焼けに感動しながら・・・そろそろディナー・タイムです。ピアニスト殿もいらして 美味しいディナーをいただきました。来週がお誕生日のピアニスト殿に ホテルの「白ワイン」をプレゼント♪ お口に合っていただけたようで「美味しい☆」と微笑んで下さり 嬉しかったです。明日の演奏のために飲み過ぎないでね♪ということで ホテルのお兄さんがセーブして下さった様です。(ムフフ…) 今夜はもう練習しないで ゆっくりお休みされるということでした。部屋へ戻ってからは 名古屋とは違う冷え込みの中、テラスから 綺麗なお星さまを眺めました。さて翌日の音楽堂「ゼフィ―ル」でのピアニスト殿のリサイタル、KAWAI・RX7 の響きを繊細に、ダイナミックに、心の赴くままに自由に操られるピアニスト殿の美しい指を すぐ近くで見ながら 大好きな音色を楽しみました☆ スカルラッティーのソナタ、ハイドン、ベートーヴェンのソナタと年代順に曲は進みます。冬景色に良く似合うメロディ―を美しく奏でながら 休憩をはさんでやがてショパンへ・・・ 音色の変わり様が何ともあざやかで♪ プレリュードもノクターンもマズルカも 眩しい雪の照り返しの上を漂う澄んだ空気を美しく震わせながら… その繊細なリズムが刻まれてゆくにしたがって(特にプレリュード第17番) 胸がドキドキ高鳴ります。そして ずっと聴きたかったピアニスト殿の シューマン「謝肉祭」、やっぱり想像していたとおり、場面が変わる様を まるで万華鏡のようにきらきらと表現しながら 軽やかに 楽しげに弾き進めてゆかれます。この曲は大学時代からいろんなピアニストさんのコンサートでよく聴きましたが わりと平坦なイメージしかなかったので 「展覧会の絵」を鮮やかに表現された外山さんの演奏で聴きたかったんです。ずっとリクエストしていました。こんなにも立体的で しかもいろんなリズムがとにかく軽やか‼ とても楽しげで ロマンティックなイメージがすごく伝わってきて ホントに素敵な「謝肉祭」でした。終曲のダヴィット同盟の、ダイナミックで何て鮮やかに煌めく音色❤ 曲がすべて終わった時、「あ~あ、カーニバル終わっちゃった・・・」と 寂しかったです。調性のことをアンコールの前にお話し下さり あらためて勉強になりました。ショパン「告別のワルツ」をしっとりと弾いて下さり、サイン会ではいつものようにおしゃべりにお付き合い下さり 「謝肉祭」、いい曲で終曲が好き,といつものひまわり笑顔をまっすぐに向けられ 私の感想に同調して下さいました。「外山さんの演奏を聴く度に いつも元気をいただけます!!」とお伝えすると「ガンバリマス!!」と 力強いお答えをいただけて すごく嬉しかったです♥ 素晴らしいひと時を、ほんとうにありがとうございました。これで私も今月の発表会、元気に頑張れます! 素敵なパワーを たっくさん頂けたのですもの♪
ちなみに・・・ 7月15日、サントリー・ホールでベルリン交響楽団とシューマンのピアノ・コンチェルトを共演されるピアニスト殿の チケット先行予約が今日でしたので 午前10時に友人の協力を得て ホテルから電話しまくりで 希望の席をゲットできました。友人・生徒さんと4人でまいります! 無事チケットが取れてホッとした後、「萌木の村」のオルゴール館へ行き、マリンバとオルゴールのコラボ演奏を楽しんできました。