2015.06.22
6月20日(土)から一泊で 毎年恒例の清里高原ハイランドホテルでの 外山啓介ピアノ・リサイタルへ行ってまいりました。梅雨時なので仕方ないのですが お天気は雨が降ったり止んだり… でも 八ヶ岳リードオルガン美術館や 清泉寮(30年ぶりにジャージー牛乳のソフトクリームを食べました) 萌木の村オルゴール博物館等をまわりました。オルゴール博物館では去年も聴いて楽しかったピアノとのコラボやからくりオルゴールをもう一度聴くことができました。
ホテルのディナーはホントに美味しくて しかも見た目にも綺麗で・・・ 毎年一緒の親友yukaさんと 今回 小さな頃からのお付き合いの生徒さんのYさん(薬剤師さんです)、クラシック好きのお友達E・Tさん(もちろん 外山さんファン)が同行して下さり 楽しくおしゃべりしながらのステキなディナータイムを過ごすことができました。テーブルがピアニスト殿と近くて 美味しそうに召し上がっていらっしゃるご様子を見る事が出来、皆で「リラックスしていらっしゃるようで良かったね」と一安心。お部屋へ戻る前に こちらを見て笑顔を向けて下さったピアニスト殿と 少しお話しできて大喜び❤ お部屋でも4人でおしゃべりが弾み ホントに楽しかったです。
さて21日(日)のリサイタル、前半は雨が降っていましたが ホテルのオーナー様がリサイタル始めますのご挨拶で「彼は晴れ男だから…」と。私も「雨だれのプレリュード」の雰囲気が 外の濡れた木々のイメージぴったり♪ と思いました。と、ところが‼ オーナー様の口から思いもよらぬ ピアニスト殿のお茶目なハプニングが告げられ、会場はひとしきり笑い声が渦巻き・・・ なんともリラックス・ムード溢れる音楽堂で 笑顔のピアニスト殿がご登場! その美しい音色はすべるように優しく響きはじめました。ハプニングのことは… ごめんなさい、あまりにもお茶目過ぎて ピアニスト殿のイメージのため、ナイショにします。私にとっては新たな魅力発見♡ なのですが♪ オール・ショパンのプログラム、誰もが耳に馴染んでいる有名な曲ばかり。ノクターンの響きの美しさといったら! もう心はその音色にしっとりと潤い… 外山さんの演奏の歌い方は 呼吸も間も山崎先生から受け続けてきたレッスンとほとんど同じで、自然と体がついてゆく感覚も心地よくて ほんとに大好き❤ 休憩中にお日様が顔を出し、濡れた木々の葉っぱがきらきら光り始めた中、後半へ。「雨だれのプレリュード」、終演後にピアニスト殿がトークして下さいましたが 雨降りでもちょうどこの曲だからいいかも…とまさにその通りでした。ピアノのバックの大きな窓から見える木々の風景が その音色にピッタリで素敵でした。「別れのワルツ」のしっとり感に心がうるうるしている中、大好きな「バラード第3番」が始まりました。来年の発表会のため、2度ほど人前で弾いたこの曲をおさらいしているところで 生徒さん達に「先生、しっかりお勉強してきてね!」と言われておりましたので ペダリングにも注目して 音色もよく聴いて… 「色気がない」と先生に言われたことを少しでも克服できたら、と。外山さんにアンケートのリクエスト項目で いつも書いていた曲です。水の精オンディーヌの妖しい(艶しい)魅力が その場面ごとに散りばめられていて とってもステキなオンディーヌです。8月に新リリースされる外山さんのCDに入いっているので これからはいつでも聴けて幸せ❤ そして第4番へ行く前の「英雄ポロネーズ」、今まで何度も聴いた中でイチバン‼ の演奏でした。思わず「ブラボー!」叫んでしまいましたもの。テンポも音色も ポロネーズ独特のリズムや歌い方もサイコ―でした。サイン会の時、それをお伝えすると マネージャーさんも「僕もそう思いました」と賛同して下さいました。続けて「バラード第4番」へ… エッ?! 間を取らなくて大丈夫?と思ったら あ、というお顔でステージから外へ。引っ込むの忘れた!ということでした。またまたピアニスト殿のお茶目な一面に 会場は笑いがあふれました。素晴らしい第4番に 2010年、初めて外山さんの演奏を聴き、前半最後のこの曲で涙をポロポロこぼしていたことを思い出しました。外山さんの4番は メロディ―以外のラインの中に隠れた内声部が綺麗に歌われていて それが大好きなんです。その隠れた声部を真近で感じ、鳥肌が立ちました。