2014.11.22
ショパン ピアノ協奏曲第2番、なぜ 松尾葉子先生がこの曲を外山啓介さんとの共演に お決めになられたのか、今夜の演奏を聴いて よ~くわかりました。ショパンの「恋」の想いが込められたというこの曲(第2楽章の、甘く 切ないメロディーです)ホントにショパンならではの華やかさと煌めき、繊細なフレーズで溢れています。外山さんの指から紡ぎ出される 私の大好きなSK・EXの音色は 細かいトリルもアルペジォも まるで絹糸のようにしなやかで 玉虫色に彩をなすように舞い上がり・・・ その美しい響きに 心が透明になってゆくようでした。葉子先生はきっと 以前 外山さんと共演されたチャイコフスキーのコンチェルト等のダイナミックさとは違う、外山さんにしか出せない繊細で色彩感豊かな音色を 存分に表現できる、この曲をお選びになられたのだと思いました。さすが葉子先生!
浜松本社、竜洋工場の研究所から搬入されたSK・EX、きっと朝から大騒動でしたでしょう。本番ギリギリまで MPAでいらっしゃるM氏は舞台の端で調律していらっしゃいました。終演後、河合楽器の方々と何人もバタバタとお会いしました。役目を果たしたEXを今度は搬出です。浜松へ帰るのね、お疲れ様。外山さんのショパンを 美しく歌い上げてくれてありがとう♡ ホントに・・・ 調律師M氏をはじめ、皆が外山さんの演奏の細やかさ、音色の美しさを話していました。「ね、だから大好きになったのよ 外山さんの音色❤ EXって外山さんのためにある様なピアノでしょ?」と 私はニッコニコ♡ アンコールもあり、リスト「コンソレーション」を弾いて下さったピアニスト殿、スタインウエイとはちょっと違う、温かみのある「慰め」の音色でした。お客さまもいっぱい、いつもの定演よりずっと多かったそうです。当日券で入られる方もたくさん見かけました。開演時にはもう バルコニー席が少し残っているくらいだったそうです。「ブラボー」もいくつも飛んだし(もちろん私も叫んだし)ピアニスト殿の、その美しい音色・鮮やかなテク二ックをたくさんの人達に知ってもらいたい! そう思う私には 今日の会場は嬉しかったナ。ピアニスト殿も ステージから2階正面のいっぱいのお客さまに 眩しそうな笑顔を向けられていました。初めて演奏されたショパン・ピアノ協奏曲第2番を たくさんのお客さまに聴いてもらえる事は きっとピアニスト殿にとっても嬉しかったのではないでしょうか。しらかわホールで、名古屋で演奏していただけて良かった☆ 華やかさも 軽やかさやしっとり感も ダイナミックな和音の響きも・・・ ピアニスト殿の演奏の魅力を いっぱい感じられて とっても幸せなひと時でした!❤
この日の最終の新幹線で東京へお帰りになると マネージャーさんはおっしゃっていらしたのですが 間に合ったのかしら・・・?