2014.11.12
11月9日(日)下呂交流会館・泉ホールでの 外山啓介さんの今年のリサイタル・ツアー千秋楽に出かけました。日帰りで十分行けるのですが、せっかく「下呂」という温泉地、温泉に入ってゆっくりしようと 8日(土)からホール近くのホテルに一泊、高台にあり 露天風呂からは川の流れと山々、下呂の町を見渡せました。東京でいつも外山さんのピアノを一緒に聴く中学以来の友人 Yukaさんがこの計画に乗って下さり、二人で飛騨牛の和食と温泉を堪能し、翌日のコンサートに臨みました。綺麗なホールでしたが あいにくの雨天、しかも 場所のせいかお客さんの入りがイマイチ・・・ ただ、後方にあるファミリー席には チビッコがけっこうたくさん、未就学の子でも「演奏の妨げになるようでしたら退出していただきます」という条件つきでしたが 入れるようでした。外山さんの奏でられる音色はホントに美しく、豊かで伸びやかで 千秋楽の想いがお有りなのかなと感じられる程、いつにも増して繊細な響きでした。そんな外山さんの音色に きっとお客様も魅了されていたのでしょう、咳どころか物音もさせず、驚いたことにおチビさん達もホントにお利口さんに、静かに聴いていたのです。長~い「ロ短調ソナタ」でさえも・・・。最後、静かに終わり、しばらくの静寂も十分に感じてから 外山さんが椅子から立ち上がると 拍手が! お客さんが皆、超絶技巧な大曲の余韻とその静寂をピアニスト殿と分かち合い、同じ様に感じ合っているように思いました。千秋楽の御挨拶をされた外山さん、最後の静寂を皆さんと共有できたことが嬉しかったと おっしゃいました。とってもステキなコンサートでした!! サイン会が超特急だったので きっと帰りの列車の時間かな、と思い 「宿命」のCDを持って行ったのですが「サインはまた今度でいいです。お疲れ様でした!」と 飛騨のお土産と薔薇を一輪(ホントは千秋楽なので 大きな花束をお渡ししたかったのですが 帰りのお荷物になってしまうので…)お渡しして会館を出ました。 やっぱり、JR下呂駅でバッタリ・・・ 「すぐまた しらかわ(21日のコンチェルト)で会えるね」というマネージャーさんのお言葉に お疲れでベンチにお座りのピアニスト殿へ「楽しみにしています☆!」とお声かけして 号車は違いましたが 同じ列車に乗り込みました。
今日、私のピアノを調律してもらう時、調律師のY氏に この日のコンサートのことをお話しました。すると とってもステキなことが判明! この日の未就学のおチビちゃんたちは 確かにお利口さんだったかもしれないけど、それだけではなく、外山さんの指から紡ぎ出される音色が 小さな子たちの耳にすごく心地よく聴こえていたんだね、と。ホントに惹きこまれる 良い演奏だったんだよ、とY氏から言われ さすがピアニスト殿、私の大好きな音、これからもずっと大切に想ってゆきましょう♪ と スッゴク嬉しくなりました!!