2014.10.11
豊川・小坂井文化会館「フロイデン・ホール」での 外山啓介 ピアノ・リサイタル、久しぶりに最前列 ピアニスト殿の真横で 素敵な演奏を聴きました。その長く美しい指の動きを しっかり見る事ができたのが嬉しくて、モーツァルトとベートーヴェンの音色・奏法の違いを タッチの違いと共に 新たに感じながら聴いていました。(ホントに勉強になります!) リストは まるで恋人の語らいのようなメロディーとアルペジォの重なり、情熱を感じさせるオクターブの音色・・・ とってもステキな「愛の夢」、そして大好きな「ロ短調ソナタ」は・・・ 超絶技巧な指の動きが奏でてくれた音色は すごくクリアで粒立ちが良く、そのたくさんの音符たちは まるで真珠が輝きながら次から次へと転がってくるような・・・ 「聴く」はずの音が「見る」事の出来る音に感じていました。一曲目のモーツァルト「ロンド」で 秋らしい、何となくセンチメンタルな音色に うっとりしていた気持ちが 最後の「ロ短調ソナタ」の煌めきで 思い切りヒート・アップしてしまいました!
秋らしい、と言えば この日の公演ポスターは CD「展覧会の絵」のジャケットをカラーではなく シックなセピア色にしたものでした。あまりの素敵さに 会館スタッフの方に頂くことはできないか 帰りにお願いしましたところ、貼ってある物ではなく 事務所から わざわざ新しい綺麗なものを何枚か持ってきてくださいました。すごく嬉しかったです! お手数をおかけ致しまして 本当にありがとうございました。ムフフ、教室に貼ってしまいましょう‼ ポスターを見ながら「あんな真珠のような音が出してみたいなァ…」と憧れの想いを込め、また練習 頑張れそうです。
あと一日遅かったら このリサイタル、危ういところでした。終演後、台風18号の大雨がやってきて、私も 傘をさしていたのにびしょ濡れになりましたが、 何とか交通機関がマヒする前に ピアニスト殿とマネージャーさんは 東京へお戻りになられたようでした。うん、きっとピアニスト殿の 日頃のお心がけが良いせいなのでしょうネ!