2013.11.07
ニュアンス (仏)nuance
①色合い、調子、微妙な味わい
②陰影
以上、角川の国語辞典より
ニュアンスを辞書で引くと、上記のように出てきます。では、音楽の場合のニュアンスとは・・・
楽譜に書けない音楽的要素 音量、音色、タイミング、響き、強さのバランス、テンポ感。想像力、フレーズ感、経験値・・・など、感情(心)を伝えるもの、ということになる訳です。
これらのことをどうレッスンで使うか、どう生徒さんに伝えるか、その手法には何があるか・・・ということを、昨日山本美芽先生の特別講座で学んできました。
様々なジャンルの音楽に触れてこそ、表現できること。頭で分かっているだけでなく、体感して乗れるリズム。だからそれが譜面になくても、そのニュアンスで弾ける、ということに至るのです。昨日はサンバでレクチャーがありました。サンバのリズムが身体に入っているので、それなりに弾けるというもの。それがなかったら、普通にリズム通り弾くだけ。それも間違いではないけれど、面白みというか音楽的に伝わることが少ない・・・ということですね。
私も日々、「ただ弾けてもだめ」と生徒さんに話しています。ワルツらしく、メヌエットらしく、普通のfではなくて、rit.の幅というかタイミング等々・・・要求はしています。そしてそれがどうして必要なのか、も小さい生徒さんから伝えています。小さくたって、お話しなど作れば想像は出来る訳です。経験が少ないときはお話しで想像。そして年齢を重ねれば経験値からイメージも沸きます。それを自分の演奏に反省させるのがニュアンスだと思うのです。
その伝え方は言葉だったり、実際に範奏したり、CDを聞いてもらったり・・・だったりあります。その中で、共演というのもありました。手始めに連弾でしょう。普段でもしています。でも、違う楽器と合わせる、室内楽と合わせる、という勉強の仕方で、より伝えられると言うことも学びました。本当に色々なお話しが聞けて、音楽も聴けて有意義な2時間でした。
自分の引き出しもまた増やさないと、と改めて感じた講座でした。