2013.10.03
3回シリーズ 山本美芽先生の「聴く力を育てるレッスン」の第2回が昨日ありました。テーマは『心でうたう「内的聴覚」』
内的聴覚とは、楽譜を見たときに頭で鳴っている音、楽譜なしでも頭の中で鳴っている音、という事なのですがその実感はなかなか難しいかと思います。
その体感が出来れば、ということで宿題に耳コピの曲披露が前回からありました。さて、この耳コピ。実はわが家では普通にあることです。というか息子はこれで生活しています。楽譜・・・彼は見ないのです。見ていても私か姉に1回弾いてもらって何とかしてしまう、耳の人なのです。ということで、当然私の耳コピの宿題は「熱き星達よ」に決めました。球場でも聴きます。関内駅の構内にも流れます。そして子供達は歌います。生徒さんがベイスターズの応援歌を弾きたくて、楽譜を書いたこともあったのでその延長上です。
何回か弾いて、子供達からだめ出しが来ます。
「それ、球場とは調が違うんじゃない?」
と娘。
「そこ、左手もっとカッコいいはず」
と息子。
宿題のそばから乱入されて、二人にピアノは占拠され勝手に二人のベイスターズ演奏が始まっていました。でも、これってある意味内的聴覚があるので自然と出来ていることなのだ、と昨日のセミナーで感じました。
ということで、セミナーでも息子が毎朝ベイスターズの応援歌を弾き歌いをして出かける様などネタにしてきましたが、私も何とか弾いて?来ました。
何だかんだと私も耳コピは嫌いでないですし、普段からレッスンで教本以外の弾きたい曲は楽譜を書いたり作ったりして、生徒さんにも楽しんでもらっています。実際にそういう曲はレベル以上の曲だったりしますが、弾きたいとやるし歌えるとひけちゃうし・・という現実。これが『内的聴覚』を育てる手段、となれば教本の進度が今ひとつでもご家庭でも安心して頂けるのかな?なんて思ってもみました。
これからも耳コピの曲と楽譜をうまく結びつけ、バランス良く育つようにしたいと思っています。
そんな昨日はゲームの曲を弾く生徒さんに鼻歌でその曲を歌ってもらったりしながら、レッスンを展開したりしました。鼻歌で歌えるところは完璧に弾けます。それ以外はまだ鼻歌も微妙。そうなると指もまだ動かない・・彼は耳で育つタイプです。少しずつ楽譜に興味付けはしたいですが時期を待ちたいとも思いました。
最後に美芽先生の色々な取材や著書の中から、呉アキ先生のこのテキストの話がありました。何人かの生徒さんで使ってきました。また、これからも使う生徒さんもいます。この使い方、歌って歌詞を味わってそこから生まれる音程感を大事に・・・本当に最初のソルフェージュには欠かせないことなのです。それを実感し、ソルフェージュを養うには小さいときに沢山歌う、それもわらべうたのような無理ない音程のもので体感していくことを改めて感じました。
聴く力・・・大事です。自分の音に責任が持てるような生徒さんを育てたいです。