2013.09.19
山本美芽先生のセミナーに行ってきました。「聴く力を育てるピアノレッスン」という講座で、その一回目。昨日のテーマは、「相互作用でレッスンが楽しくなる」というものでした。
その一番最初に、「わからない辛さ」の体験がありました。英語の本を先生が朗読してくれます。初級は、A・ローベルのがまくんとかえるくんのお話し。これは子供の教科書にもあるし、レッスン室にも何冊か置いてある童話なのでいくらか知っています。知っている単語も多く、ストーリーも理解出来ました。
次に「チャーリーとチョコレート工場」の話し。う・・・・んと、これも何とか少し。でもおちの笑いまでは到達しません。この話しを知っているから何か知っている単語を探そうとするものの、全てクリアではないのです。
最後に音楽評論についての上級者向けの英語の話し。№1、№2・・・と、番号を聞き取れたもののもうさっぱりだめ。段々「先生の発音素敵〜」と違う方に気持ちが行き、心地よくBGMになろうとした瞬間、終わりました。
これ、数分の話しです。でも、わからないことを聴いている辛さ、そしてわかならいと自分がどうなるか・・・。即ち集中力が切れてしまうのです。
それを幼児ちゃんのピアノのレッスンに置き換えたら・・・ピアノが初めての生徒さんに置き換えたら・・全てが新しいことで、こちらが当たり前に感じている言葉などが全てお初になる訳です。ということは、何を言われているのか分からない、何が分からないのかもまず分からない状態では、集中力なくなるわけです。
「集中力がないんです」
それって、その子の責任だけでなくわかるようにしていない周りにも、少しは責任があるようにも感じました。
大人になると、新しい挑戦に一歩勇気がいる、ということは自分に守りに入っていて新しいことをする勇気がないようにも感じます。分からないことが怖いと、最初から思っているからかもしれないですね。でも生徒さん達は、全て習い事や学校などで出会うはじめてのことが、楽しく理解出来れば本当に身につくのだと感じました。
集中力が切れたときのレッスンの切り替え切り口、わかるというときの運動化など、ヒントも色々な先生方のお話もためになりました。また次回の講座も楽しみです。
夜、娘にそんな話しをしたら娘も一言。
「だからだね〜最近数学ちゃんとやっているから分からなくて授業中、寝ることなくなったんだ!」
分かっただけよしとしましょうね。