2016.03.09
ピアノ曲でみんなが知っている曲は?
の質問に大抵の方が
“エリーゼのために”と答えますね。
そして、生徒さんたちも いつか弾きたい曲 に必ず挙げる一曲です。
前回も練習をあまりしない生徒さんのお話を書きましたが、今回も さらにしない(笑)生徒さんのお話です(^-^;
音感や、興味 等は優れている生徒さん。
でも すぐに弾けるようにならないと
『もうやだ ! やりたくない』
と全く手を動かさなくなる頑固者。
気に入ったり、少し弾けてくると、ずーーーっと弾いている。
こうなったら まだちょっと難しいけれど、エリーゼしかない… と私が弾いて見せました。
『えっ! これボクが弾けるの?! ホントに?!』
とお目めをキラキラ。
私は よーし… と心の中で呟き
『そうだよ、繰り返したくさん練習すれば格好よく弾けるよ! やってみる?』
と彼に言って
『でもね、いつもみたいに少し弾いて出来ないからってあきらめるなら無理だよ。繰り返し練習を必ずしてがんばれば 絶対弾けるようになるよ。 どうする~?』
すると
『やるやる弾く弾く♪ いっぱーいやる~♪』
と予想どおりのお返事(*´∀`)
その日から本当に毎日たくさん練習をして、かなり上達してきました。
今まで何度注意しても気にしなかった手指の形も、腕の下がりも 見事に良くなり、お母さまも
『まるでピアニスト気取りだわ アハハ』
と笑っていらっしゃいます。
ベートーヴェンはどんな気持ちでこの曲を書いたのかな? と訊いてみたら
『エリーゼのことが大好きで、 愛してます って伝えたくて伝えたけど、うまく伝えられなくて、悲しいなっていう気持ち。
だから短調で、たまに長調で幸せそうでもまた悲しい短調になるんだ。』
となんともロマンティックな名答(*^^*)
きっとたくさんのピアノの先生方がこの
エリーゼのために効果 を経験されていると思います。
私も過去何人も(笑)
恐るべし “エリーゼのために”
ベートーヴェンもビックリ♪