2013.10.30
心配された台風も通り過ぎた渋谷の夕暮れ、巨匠リッカルド・ムーティ―氏の講座を聴きに行きました。
詳しい内容が明かされていなかったので、お話だけで終わるかと思いきや、「椿姫」の一場面で声楽レッスンが始まりました。急に決まったのだそうで、「やるからには良い講座を」という氏の意気込みが伝わって来ます。
それでも歌手達がまず一通り歌い終わったのが講座終了予定時刻。きっと1フレーズさらうだけなんだろうと思っていました。しかしそこは巨匠、音楽を始めたら「さらうだけ」なんてあろうはずがありません。
ピアニストはいたのですが自らピアノを弾き始め、「No!この言葉の意味は、、、」と、一句一句止めにかかります。「楽譜に忠実」を信条とする氏の評判通りです。
「あ~巨匠が本気になっちゃった。私達今日中に帰れないかも、、、」と半ば徹夜も覚悟しました。レッスンを受けたのはプロの声楽家さん達なのですが、あまりの駄目出しの連発に頭の中が真っ白なのが想像でき、「頑張れ!」と声を掛けたくなります。
さすがに徹夜にはなりませんでしたが終了は1時間オーバー。楽しみにしていたサイン会は中止かと思いきや、オーチャードホールの階段にとぐろの様に巻く長蛇の列数百人 \(◎o◎)/!「この数のサインをするんだ、、、2時間半の講座の後で、、、」勿論私もカワイで鍛えられた団体行動力で先頭近くをキープ。真近で拝見するムーティー氏はとっても優しそうでした。
これで1500円は安過ぎ!「いいもの見た~」と夢見心地で帰路に着きました。御年70にしてとにかくエネルギッシュ。例え小さな講座でも音楽となれば一切の妥協を許さない姿勢、背筋がピン!と伸びた立ち姿の美しさ、惚れ惚れする程のピアノの上手さ。うんと年下なのに「この頃物忘れ激しくなってきたわ~」等と年に甘んじている自分を猛省。まだまだ勉強しなければならない事がテンコ盛りです。まずは年末のコンクールに向けて突っ走るぞ、オー!