2016.04.04
2016年4月3日<日曜日>札幌サンプラザコンサートホールにてカワイうたのコンクール北海道大会が行われました。
札幌・旭川・帯広・釧路・函館から沢山の方々が出場され本教室からは5名の生徒様が出場されました。
2月のオーディション以降通常のレッスン・ホールでのマイクを使用した練習・ステージでの立ち振る舞いなど本番を意識した練習・レッスンが続きました。
小さな生徒様は演奏を安定させることにとても時間が必要でした。
楽曲が好きになったり、時には嫌いになったり<笑>と
感情にとても素直ですのでお気持ちに寄り添ってレッスンをさせて頂きました。
今回の北海道大会では本番までにいろいろなハプニングが起こりました。
小学校高学年になりますと男の子には声変わりの時期があります。
今回は本番直前にk君にその時期がやってきたようで、今までの調では
声が出ない・・。とご本人もご家族も心配されていました。
急遽2回の転調をし、その調での練習・レッスンを致しました。
調が変わるとピッチや声の出し方も変わるので
間に合うかな?と心配しましたが
切り替えが早かったので身体の反応も良く本番は素晴らしい演奏をして下さいました。
一番の変化は気持ちにゆとりができたことです。
少しでも気持ちに不安あると身体を硬くし声をつまらせてしまいます。
<もうだいじょうぶ!>と思う気持ちが心を落ち着かせ良い響きにつながったのだと感じました。
もうお一方は本番2日前に体調を崩され声が出なくなりました。
長い期間練習・レッスンを積まれやっと本番・・・と楽しみにされていたところに
神様はどうして・・・と私もご本人もご家族も先が見えない状態になりました。
前日のレッスンでは何か良い方法はないだろうか?
2曲をなんとか歌いきれる方法は?
とレッスンしてみましたが
声がかすれ、体に力が入っていない・・
これ以上は無理。とご本人の意思も尊重しつつ
当日の朝に回復していることを祈りましょう。とご帰宅されました。
その夜は<大丈夫かな?>と眠れぬ夜を過ごしました。
当日の朝のレッスンでは少し上向きにはなっておりましたがあまり状況は変わってはいなく、ご本人のお身体の事を考え
棄権も考えなければ・・と最後の最後まで悩まれました。
しかし
本番1時間前、ドレスに着替えた彼女がいました。
心を決めた彼女の顔は少し不安そうでしたが身体に残る最後のエネルギーを振り絞りホールに向かって歩いて行きました。
本番での第一声・・・・。
神様お願い!
ドレスのはじを強く握り最後の力を出し切ろうとしている姿に胸が熱くなりました。
そして練習通りの声で2曲を歌いきりました。
涙が止まらず、私のお隣に方が<どうされました?大丈夫ですか?>と声をかけてくださるほどでした。
自分の気持ちに負けず、ステージに立つ!と決めた彼女の演奏は今までのどのシーンの演奏よりも
記憶に残る気持ちのこもった演奏でした。
K君・Mさん銅賞受賞本当におめでとうございます。
今回の様々なハプニングから
子供たちの無限の可能性と音楽を愛する気持ちの強さを
改めて感じました。
努力し続けることや困難から逃げないことはとても難しいことですが
それを乗り越えた時に沢山喜びと達成感が自分に返ってきます。
それを改めて感じさせて頂きました。
沢山の感動を本当にありがとうございます。
そしてご父兄の皆様方には日頃から遠方よりお越し頂きレッスンにご理解とご協力を頂き感謝申し上げます。
これからも大切にレッスンさせて頂きたいと思います。
今後ともどうぞよろしくおねがい致します。