2026.03.02
今年も、宝塚音楽学校受験に向けたお仕上げのお稽古をしております。
静まり返った教室に残る、研ぎ澄まされた集中力の余韻を感じながら、今この文章を綴っています。
研鑽を積んだ受験生の皆さんへ
マナーの習得、そして歌唱力。
目に見える派手な動きではなく、自分自身の内面を律し、一音一音に魂を込める。
そんな地道で孤独なお稽古に、皆さんは真っ直ぐに向き合ってきました。
美しい立ち振る舞いや言葉遣いは、付け焼き刃では決して身につきません。
これまでの日々、自分を厳しく律し、高潔な精神を求めてきた皆さんの姿を、私は一番近くで見守ってきました。
試験会場の扉を開けるその瞬間まで、自分が積み上げてきた時間、そして自分の中に宿った**「品格」と「歌声」**を信じ抜いてください。
今、皆さんの瞳に宿っている凛とした輝きは、何よりも強い武器になるはずです。
ご家族の皆様へは心からの感謝を申し上げます。
これまでのお嬢様への深い愛情と、毎日の練習やレッスンへのサポート、そして何よりは体調や心の安らぎを感じさせる毎日のお食事や健康管理。
技術の向上や洗練された内面の輝きはご家庭からの生まれるものと感じております。
受験生の背中を支え続けてくださったご家族の皆様。
今日まで多大なるサポートを賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
早朝の送迎や、お子様が自分自身と向き合い葛藤する姿を、一番近くで信じ、見守り続けてくださったその献身。
ご家族の深い愛があったからこそ、彼女たちは今、最高の気品を纏って最後のレッスンを終えようしています。
挑戦という名の財産
宝塚という高い壁に挑む以上、結果がすべてを決める世界かもしれません。
しかし、講師として皆さんの歩みを見てきて断言できるのは、「宝塚に挑んだ」という経験そのものが、今後の人生において何物にも代えがたい財産になるということです。
ひとつの夢に全てを懸け、自分を磨き、極限まで高みを目指す。
その過酷な日々を経て、皆さんは美しく、強く成長しました。
その一歩一歩が、すでに皆さんの人生における大きな勝利なのです。
最後の時を迎えるまで、皆さんの舞台は続いています。
不安に飲み込まれそうになったら、教室で繰り返し磨いたマナーの基本と、心を通わせた歌声を思い出してください。
胸を張って、まっすぐ前を見て。
タカラジェンヌとしての第一歩を、その足で踏み出してきてください。
心からの感謝を込めて。
皆さんの夢を応援しています。