2026.01.16
コンクールが近づくこの時期、
レッスンの空気も、少しずつ引き締まってきます。
「もっと良くなりたい」
「このままで大丈夫だろうか」
そんな思いが、音の一つ一つに表れてくるからです。
レッスンでお伝えしていることは、決して特別なことではありません。
ですが、それをご自宅でどのように受け止め、どう練習につなげているかで、音の変化には大きな差が生まれます。
年初から今年は昨年までとは少し過程に変化を持たせたいと練習計画表、履修表を皆さんにお渡しすることにいたしました。
提出は任意です。
毎日の練習を見える化することで、現実を見つめること
毎日の練習の終わりに
自分自身の取り組みをまとめること
この表には沢山の教育的な意味があります。
練習表を毎回提出して下さる
生徒さんにはっきりと変化がで始めました。
この生徒さんは毎回欠かさず練習計画表を書いてきます。
何となく練習するのではなく、
「今日はここを直したい」
「この部分を重点的に」
と、目標をはっきりさせてから音に向き合っています。
その姿勢は、少しずつ、しかし確実に音に表れてきました。
発声の安定、フレーズの流れ、表現の深まり。何より、以前よりも自分の音をよく聴き、考えながら歌っていることが伝わってきます。
コンクールは、
一瞬の出来がすべてのように思えるかもしれません。
けれど本番で鳴る音、響く歌声は、これまでの練習の積み重ね以外の何ものでもありません。
うまくいかない日、思うように声が出ない日もあります。
それでも練習を続け、試行錯誤を重ねた経験は、本番で自分を支える大きな力になります。
積極的なレッスン受講の姿からは、
「もっと良くなりたい」
「納得のいく演奏をしたい」という静かな覚悟が感じられます。
それは誰かに言われてするものではなく、
自分自身で選び取った学びの姿勢です。
結果は、努力のすべてを測るものではありません。けれど、丁寧に積み重ねた練習は、必ず舞台の上で自分を裏切らないと信じています。
本番は、特別な一日ではなく、
日々の練習の延長線上にあるもの。
今できることを、一つずつ。
今日の練習を大切に重ねていくことが、舞台に立つ自分への、何よりの準備になると信じています。
本番が近づくにつれ、
不安になったり、焦ったりすることもあると思います。
けれど、これまで積み重ねてきた時間は、誰にも見えなくても、確かに自分の中に残っています。
うまくいかなかった練習の日も、迷いながら向き合った一音一音も、すべてが本番につながる大切な過程です。
どうか、今日までの自分を信じてください。
そして、残された一日一日の練習を、丁寧に。
舞台の上では、
「できるかどうか」ではなく、
**「今の自分の音を届ける」**
気持ちで。
皆さんの努力が、
それぞれの形で音となって響くことを、心から願っています。